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「狎鴎亭スリン」極上熟成韓牛おまかせ:特別な日に訪れたい洗練された名店

'www.youtube.com/embed/GRc5T7ztQrA' こんにちは!今日は待ちに待った華やかな金曜日。久しぶりに友人と一緒に美味しい韓牛を味わいながらワインを傾けようと、狎鴎亭にある韓牛おまかせ「スリン」にやってきました。スリンは、韓国で韓牛おまかせの草分け的存在として知られるお店で、「モトゥンイ・フック」、「ブレッド・スリン」などと並び、初期からその名を馳せています。 スリン:韓牛おまかせのパイオニアが織りなす極上の体験 スリンの特徴は、徹底した素材へのこだわりと独自の熟成方法にあります。慶尚道の金海で育った生後3ヶ月未満の若い韓牛(雌牛)を仕入れ、さらに3週間じっくりと熟成させます。こうして丁寧に熟成された最上級の韓牛を、和食の要素を取り入れた生食韓牛おまかせとして提供しているのが、まさにこの「スリン」なのです。 洗練された空間とアクセス お店の入り口からして、植えられた木々が私たちを非日常へと誘い、気分が高まります。バレットパーキングを利用した後、少し坂を上がってエレベーターで2階へ。店内は、テーブル席とゆったりと会話を楽しめるスペースが別に設けられており、特別な日の食事や大人数での集まりにも最適です。私たちはこの日、久しぶりに友人と二人きりで、個室で心ゆくまで食事を楽しむことができました。 エントランスにはワインセラーが美しく輝き、ホールもまた非常に良い雰囲気です。私たちは静かに過ごせる個室へと案内され、この特別な夜への期待がさらに高まりました。 珠玉の韓牛おまかせコースを堪能 まず最初に、食欲をそそるアペタイザーとして、新鮮なユッケが登場しました。添えられたタイラギ貝や青唐辛子入りのソースが、韓牛の旨みを一層引き立てます。弾けるような食感と絶妙な味付けが、これからのコースへの期待感を高めてくれました。本当にタイラギ貝はプリプリで、ニンニクの風味がよく合います。 最初は熟成された最上級のチャックチェが提供されました。久しぶりのスリンでしたが、やはりお肉が本当に美味しい!柔らかく、香ばしい風味が口いっぱいに広がります。焼き加減を変えてカットされたチャックチェは、一口ごとに異なる食感と味わいを楽しませてくれます。この日は、ご招待いただいた方が直接お肉を焼いてくださり、友人と共に贅沢なディナーを堪能しました。 ミディアムレアに焼かれたチャックチェは、私が特に好きな焼き加減です。粗塩が肉の旨みを引き出し、その塩味と香ばしさが絶妙なハーモニーを奏でます。そして、このチャックチェにトリュフの薄切りが添えられた一品は、まさに至福の味でした。牛肉とトリュフの組み合わせは、やはり最高のコンビネーションですね。 コースの中盤を彩る多様な一皿 その後、口の中をリフレッシュするためのサラダと、塩味の効いたポテトスライス、わさびが提供されました。また、途中にはアルタリ大根(若大根のキムチ)が出され、肉の合間に食べることで口の中をさっぱりとさせてくれます。やはり、美味しい食事と楽しい会話には写真が欠かせません!友人と共に、数枚の記念写真を撮り、思い出に残る瞬間を切り取りました。 肉料理の合間には、温かいコムタンとそうめんが供されました。久しぶりに食べるスリンのコムタンは、やはりあっさりとしていて深みがあり、心と体を温めてくれます。続いては、トウガラシを振って焼かれた、分厚いサイズのテンシム(サーロイン)です。素晴らしい火力で丁寧に焼かれたテンシムは、その見た目だけでも美味しさが伝わってきます。この肉には、赤ワインを合わせました。グッチヒルズエステートの「マンホジ・パスクリーク」というワインで、ステーキによく合う高貴な香りが特徴です。 贅沢な組み合わせと〆の食事 テンシムには、キャビアが添えられました。このキャビアは、なんとその場で初めて開封されたもので、最初は開けるのに一苦労しましたが、無事に開けることができました。粒が大きく、シャンパンと合わせたくなりますね。サイコロ状にカットされたテンシムの上に、美しく盛り付けられたキャビアは、まさにワインのアテにぴったりです。キャビアの塩味が肉の旨みを一層引き立て、わさびを添えることで、さらに奥深い味わいを楽しむことができました。 続いては、チャドルバギ(ブリスケット)とタイラギ貝、じゃがいもを串に刺した一品。これもまた、久しぶりに食べる組み合わせで、その美味しさに感動しました。さらに、細かく刻まれたニンジンがまるでサーモンのように美しく盛り付けられた料理も登場。ニンジンがあまり得意ではない私も、その甘さと次の日のコンディションに良いという言葉につられて美味しくいただきました。 そして、セウサル(リブアイキャップ)が熱々の鉄板で焼かれます。丁寧に塩胡椒が振られ、しっとりとして柔らかく焼き上がったセウサルは、わさびをたっぷりつけて食べるのがおすすめ。意外にも辛すぎず、肉本来の旨みと相まって絶妙な味わいでした。厚切りでジューシーなセウサルは、肉の香りが豊かで、噛みごたえも最高です。 味付けされていない肉が続いたところで、ヤンニョム(味付け)されたカルビサルが登場。甘辛いニンニク醤油ベースのソースで漬け込まれた肉は、コースに変化を加えてくれます。また、デミグラスソースの中に肉が入ったトマトソースとフライドポテト、そしてスリンでは珍しい鶏もも肉の炭火焼きも登場し、これがまた格別の味わいでした。 締めくくりは、炊き立てのご飯と味噌チゲ、そして色とりどりの美味しいパンチャン(おかず)です。やはり韓食のおまかせの締めには、この組み合わせが欠かせません。一つ一つが丁寧に作られたおかずも、箸が止まらない美味しさでした。 総評とおすすめ 狎鴎亭のスリンは、まさに韓牛おまかせの真髄を味わえるお店です。丁寧に熟成された肉に集中できる構成は、まさに至高の体験でした。美味しいワインと共に、素晴らしい時間を過ごすことができました。 最近は韓牛おまかせの店が増えていますが、スリンのように肉そのものの品質にこだわった店は貴重です。再訪するなら、両親や家族を連れて行きたいと思いました。やはり価格帯を考えると頻繁には難しいですが、大切な人との特別な日の食事には、これ以上ない選択だと感じました。

【韓国唯一の三つ星】漢南洞「モンス」究極の美食体験!一時閉店前の特別な訪問記

'www.youtube.com/embed/naTr3g1XZVY' ソウル・漢南洞に位置する「モンス(Mosu)」は、韓国で唯一ミシュラン三つ星を獲得していることで知られる、まさに美食の殿堂です。先日、この素晴らしいレストランが一時的に閉店し、リニューアルのため移転するというニュースを聞き、その前にどうしてももう一度体験しておきたいと思い、特別な思いで訪れました。数年前に一度訪れたことがありますが、今回も期待を裏切らない、いや、それ以上の感動が待っていました。 「モンス」が三つ星である理由:単なる味を超えた総合芸術 ミシュランの評価基準は、単に料理の味だけではありません。テーブルの間隔、スタッフのサービス、店内の雰囲気、さらにはお手洗いに至るまで、細部にわたる完璧さが求められます。モンスは、これらの基準を全てにおいて最高水準で満たしています。 完璧を追求するサービスと空間 レストランの外に到着した瞬間から、モンスの完璧なサービスは始まります。予約者の確認から席への案内まで、まるで一つのショーのようにスムーズで、お客様を最高の体験へと誘う準備が万端です。店内は華美すぎず、落ち着いた洗練された空間で、訪れる人々が心ゆくまで食事と会話を楽しめるように配慮されています。スタッフ一人ひとりの細やかな気配りや、落ちた箸を瞬時に差し出すような迅速な対応は、まさに「ミシュラン三つ星」の名にふさわしいものでした。 創造性溢れる料理の数々 モンスの料理は、単なる美味しさを超えた芸術です。シェフの豊かな発想と繊細な技術が融合し、驚きと発見に満ちた一皿一皿が生み出されます。食材の組み合わせや調理法は非常に独創的で、例えば日本の山椒と韓国の香辛料を巧みに組み合わせるなど、既成概念にとらわれないアプローチが魅力です。 感動のコース体験:ワインペアリングと共に 今回の訪問では、幸運にもキャンセル枠を見つけ、公徳で寿司店を経営するシェフの方とご一緒する機会に恵まれました。慣れない状況での食事でしたが、料理とワインペアリングの素晴らしさが緊張を解き放ち、忘れられない時間となりました。 記憶に残る一皿一皿 ハゲ海苔とじゃがいもサラダ: ふわふわの海苔と、ポテトサラダ、マグロが絶妙なハーモニーを奏でます。 タコとアワビのタルト: モンスのシグネチャー。香ばしいおこげの皮と醤油ジェル、濃厚なバターソースがアワビの旨味を最大限に引き出します。 熟成ヒラマサ: 3日間熟成されたヒラマサは、旨味が凝縮され、ポン酢と柚子の香りが一層引き立てます。 三千浦産ハニーコッド: 薪窯で焼き上げられた皮はパリッとしており、自家製コチュジャンソースが異国情緒あふれる風味を添えます。 とうもろこし風味のご飯と韓牛: コースのメインディッシュは、とうもろこしの出汁で炊かれたご飯と柔らかい韓牛。発酵させた山ウドやパプリカ、バジルなどの漬物と共に提供され、ご飯が主役というシェフの言葉通り、一口ごとに深みが増す一品でした。 料理を昇華させるワインペアリング モンスのワインペアリングは、まさに「完璧」の一言に尽きます。それぞれの料理の風味を最大限に引き出し、新たな発見をもたらす選定は、ソムリエの卓越した知識とセンスを感じさせます。特に、ロゼワインや、ご飯に合わせたという珍しい赤ワインなど、その意外性と料理との相性の良さには驚かされました。最後のデザートに合わせた1979年もののポートワインも格別で、全ての体験を最高潮に導いてくれました。 「モンス」の未来と残された感動 モンスは、1月末をもって現在の場所での営業を終え、リニューアルのため一時閉店するとのこと。移転先や再オープン時期はまだ未定ですが、この素晴らしいレストランがどのような形で再び私たちの前に現れるのか、期待に胸を膨らませています。 モンスで過ごした時間は、単なる食事を超えた、五感を刺激される究極の体験でした。完璧なサービス、創造的な料理、そしてそれらを見事に調和させるワインペアリング。これら全てが一体となり、心ゆくまで美食の世界に浸ることができました。もし訪れる機会があれば、ぜひ「モンス」の唯一無二の魅力を体験してみてください。