'www.youtube.com/embed/2zp20j7tqYY' 予約2年待ち!논현동「シェフ・キムテウン」で味わう特別なワンテーブル体験 こんにちは、皆さん!マリアージュウェアです。 今回ご紹介するのは、ソウル論峴洞(ノンヒョンドン)に位置する、知る人ぞ知る完全予約制の「シェフ・キムテウン」です。一日たった一組しか客を取らないこのワンテーブルレストランは、現在予約が2年先まで埋まっているという、まさに“幻の”人気店なのです。 予約困難!2年待ちの伝説レストラン「シェフ・キムテウン」 私が訪れたのは2020年10月29日。当時、次の予約可能日は2022年10月だと聞いて驚いたことを覚えています。多くの美食家やワイン愛好家が足繁く通うこのお店の魅力は、一体どこにあるのでしょうか。 「シェフ・キムテウン」の最大の特徴は、決まったメニューがないこと。シェフがその日の最高の食材を厳選し、お客様のためだけに料理を仕立ててくれます。一人当たりの食事代は80,000ウォン。年中無休で営業し、お酒の販売はしていませんが、コルクチャージは不要でワイングラスは用意されています。この日はワイン会だったので、持ち込んだお気に入りのワインと共に料理を堪能しました。 店内はシェフの動きを考慮したコンパクトなキッチンと、たった一つのテーブルが置かれたアットホームな空間。この小さな空間が効率的かつセンス良くまとめられており、温かい雰囲気に包まれています。 心温まる、シェフ自慢の料理体験 それでは、今回いただいた心に残る料理の数々をご紹介しましょう。 帆立、雲丹、いくらの絶妙なハーモニー 食欲をそそる一皿目は、新鮮な帆立に濃厚な雲丹、そしてプチプチとしたいくらを添えた逸品。素材の持つ甘みと磯の香りが口いっぱいに広がり、最高の幕開けとなりました。 食感豊かなブルスケッタ 軽く焼いたバゲットに、クリームチーズとオリーブ、ケッパー、ニンニクの特製スプレッドをオン。レッドペッパーとルッコラが彩りを添え、サクサクのパンとクリーミーなスプレッドの組み合わせが秀逸でした。 シグネチャー「からすみとキャビアの冷製カッペリーニ」 このお店の代表メニューの一つが、最も細いパスタ、カッペリーニを使った冷製パスタです。からすみの豊かな風味とキャビアの塩味が贅沢に絡み合い、清涼唐辛子オイルがピリッとした刺激を与え、忘れられない味わいでした。 旬の風味を凝縮した帆立のバター蒸し 旬を迎えた帆立をシンプルに蒸し上げた一皿。蓋を開けるとバターと磯の香りがふわりと立ち込め、プリプリの帆立とイタリアンパセリの香りが食欲を刺激します。 あっさりとしたトマトベースのムール貝蒸し 帆立とは異なる、トマトベースのムール貝蒸し。ムール貝はしっとりとしており、トマトの香りが強すぎず、すっきりとした出汁が特徴。ニンニクと唐辛子のアクセントが効いています。 プロシュートと卵のヘルシーサラダ 茹で卵とオーブンでカリカリに焼かれたプロシュートが乗ったサラダ。アイオリソースとレモンベースの爽やかなドレッシングで、軽やかな口当たりが楽しめました。 メイン:アメリカ産プライム等級サーロインステーキ メインディッシュは、アメリカ産プライム等級のサーロインステーキ。ボリューム満点で、焼きニンニクとエリンギが添えられています。適度な霜降りと香ばしさがあり、会話を楽しみながらじっくり味わえる一品でした。 〆の逸品:自家製スユクの炊き込みご飯 食事の締めは、自家製スユク(豚肉の茹で肉)が乗った炊き込みご飯。醤油で煮込まれたスユクは濃厚な旨味があり、ご飯に混ぜられた青ネギとごま油が香ばしさを引き立て、まさに至福の味わいでした。 温かい心遣い:ラーメンと特大ティラミス 満腹でしたが、さらに要望すれば料理を追加してくれるとのこと。最後には、温かいラーメンと、なんと特大サイズのティラミスが!最後までシェフの温かい心遣いが感じられました。 「シェフ・キムテウン」の魅力と総評 「シェフ・キムテウン」の料理は、高級レストランのような格式張ったものではなく、一つ一つに温かみと安心感がある、誰もが楽しめる味わいです。まるで料理上手の友人が自宅に招いて手料理を振る舞ってくれるような、心のこもったおもてなしが印象的でした。シェフの温かい人柄と、心のこもったイタリアンベースの家庭料理を心ゆくまで堪能できるこの場所は、まさに非日常の体験を提供してくれます。 現在、予約が2年待ちという状況ですが、もし機会があれば、ぜひこの特別な空間と料理を体験してみてください。きっと忘れられない思い出になるはずです。
'www.youtube.com/embed/IEa5arZFX_M' ソウル清潭洞「正食堂」:韓国ファインダイニングの革新を体験 韓国の首都ソウル、その中でも高級ブティックや洗練されたレストランが軒を連ねる清潭洞(チョンダムドン)に位置する「正食堂(Jungsikdang)」。ここは、伝統的な韓国料理の枠を超え、独創的なアプローチで現代の美食を追求する、韓国を代表するファインダイニングの一つです。今回は、その夜のコース料理を体験した際の詳細と感想を皆様にご紹介します。 「正食堂」とは?:伝統と革新の融合 「正食堂」は、ニューヨークにも支店を持つ国際的に評価の高いレストランです。伝統的な韓国料理の風味や食材を尊重しつつも、フランス料理や西洋料理の技法を取り入れた、いわゆる「モダンコリアン」を確立しています。型にはまらない新しい韓国料理の形を提案し、その多くが国内外の食通を魅了しています。伝統に固執するだけでなく、このような変革を受け入れることで、韓国料理全体の可能性が広がることを期待させる存在です。 ディナーコースの詳細:忘れられない美食体験 今回訪れたのはディナータイムで、一人当たりの価格は290,000ウォン(約30,000円、為替レートによる)でした。数々の魅力的な料理が、芸術的なプレゼンテーションと共に次々と供されました。 一口前菜の饗宴 食事の始まりを飾るのは、五感を刺激する一口前菜の数々です。内容は以下の通りでした。 豆腐とキャビア マグロ ホタテ 「ハウフェ」(伝統的な珍味) 中央にはタコ 最も右にはスジョンガ(伝統的な甘い飲み物)のゼリー それぞれの小さな一品が、繊細な味わいと食感で、これからの料理への期待を高めてくれました。 キャビアと紋甲イカ:山椒のアクセント 次に出てきたのは、キャビアと紋甲イカを組み合わせた一皿です。料理の下に敷かれた山椒(제피/Jepi)ベースのソースは、程よい酸味があり、イカの甘みとキャビアの塩味を見事に引き立てていました。 甘美なラングスティン 続いて登場したのはラングスティン。少々小ぶりではあったものの、一口ごとに凝縮された深い旨味が感じられ、その質の高さが伺えました。 キンパ(海苔巻き):追加料金の考察 メインディッシュの一つとして提供されたキンパ。基本はホタテのキンパですが、今回は70,000ウォン(約7,000円)を追加して「全てのキンパ」を選びました。使われている素材は確かに上質でしたが、この追加料金については、その価値があるか否か、じっくりと考える必要があると感じました。 トリュフ冷麺:香りの贅沢 トリュフ冷麺は、麺自体にトリュフが練り込まれており、その上には薄切りのフレッシュなトリュフと冷麺の具材が贅沢に盛り付けられていました。トリュフの芳醇な香りが食欲をそそる、独創的な一品です。 鮮魚料理:パリパリの甘鯛 魚料理は甘鯛(옥돔/Okdom)でした。丁寧にフライパンで焼き上げられ、皮は驚くほどパリパリとした食感に仕上がっていました。身はふっくらとしており、絶妙な火入れに職人技が光ります。 メインディッシュ:鴨と「ハヌル」 メインディッシュとして、私は鴨肉を選びました。同行者は「ハヌル(Haneul)」という名の料理を選んでおり、これもまた正食堂ならではの創造性が感じられる選択肢でした。 デザートの楽園:感動のフィナーレ コースの締めくくりは、目にも美しいデザートの数々です。まず「술지게미 소름(Sooljigemi Soreum、酒粕の冷製デザート)」、次に「도아르 방 디저트(Doareu Bang Dessert)」、そしてコーヒーが続き、最後に「ブラボーコーン」と3種類のミニデザートが提供されました。最後まで手を抜かない、細やかな心配りが感じられるデザートのラインナップに、深い満足感を覚えました。 総評:新しい韓国料理の扉を開く「正食堂」 清潭洞の「正食堂」は、単なる食事の場ではありません。それは、伝統的な韓国料理の根幹を大切にしながらも、現代の食文化に合わせた大胆な解釈と革新を追求する、一種の芸術体験です。価格は高めですが、その価値に見合うだけの創造性、食材の質、そして洗練されたサービスが提供されます。新しい韓国料理の世界を体験したい方には、ぜひ一度訪れてみることをお勧めします。
Tags: Jungsikdang, コース料理, ソウルレストラン, チョンダムドン, ディナー体験, モダン韓国料理, 正食堂, 清潭洞, 革新的な料理, 韓国旅行, 高級レストラン
'www.youtube.com/embed/w-7q87VGKkA' ソウル、トレンドの中心地である新沙洞(シンサドン)に位置する、知る人ぞ知る隠れ家のようなレストラン、「SAN(サン)」。今年新たにオープンしたばかりのこの店は、単なる伝統的な韓国料理(韓食)を提供するのではなく、その奥深い味と文化をベースに、現代的かつ革新的なアプローチで再構築された「モダン韓食」の真髄を追求しています。 「伝統を守りつつも、進化を恐れない」。SANはまさにその哲学を体現する場所です。メニューは単一のコースのみで、価格はお一人様30万ウォン(約3万円相当)。この価格帯は、特別な日や美食を求める方々に向けた、極上のファインダイニング体験を約束します。 「SAN」が提供する至高のコース料理体験 SANのコースは、一皿ごとに物語があり、五感を刺激する芸術作品のようです。水は追加料金なしで提供され、食事の始まりから終わりまで、細やかな心遣いが感じられます。 忘れられない一皿一皿の感動 キャビアとズワイガニのブリオッシュ添え コースの幕開けは、豪華なキャビアと甘み豊かなズワイガニから。添えられた温かいブリオッシュパンに乗せていただくと、キャビアの塩味、ズワイガニの繊細な甘み、ブリオッシュの香ばしさが口の中で見事に調和し、至福のひとときが訪れます。まさに、これからの料理への期待を最高潮に高める一品です。 コラビの花と金目鯛のフリット、多種ソース添え 次に登場したのは、旬のコラビの花と見事な揚げ加減の金目鯛のフリット。カリッと揚がった衣の中には、驚くほどしっとりとした金目鯛の身が隠されており、そのコントラストが絶妙です。複数の種類のソースが添えられており、一口ごとに異なる風味の変化を楽しむことができました。揚げ物の軽やかな仕上がりは、シェフの腕前を物語ります。 箸休め:真妻とオリーブ、そして細切りイカ(ハンチ) 「箸休め」として供されたのは、瑞々しい真妻とオリーブ、そして細かく刻まれ、とろけるような食感のイカ(ハンチ)。イカを細かく刻むことで、素材の味がより引き立ち、ソースとの絡みも抜群になります。さっぱりとした中に奥深さのある一品で、次の料理への期待が高まります。 石畳の真魚(マナガツオ)の昆布蒸し、ロブスターの塩辛添え この日のハイライトは、昆布で丁寧に包み込まれ、じっくりと蒸し上げられた真魚(マナガツオ)でした。一口食べると、昆布の旨味がマナガツオの淡白な身に深く染み込み、ふっくらとした食感と相まって、まさに感動の味わいです。ここに添えられた風味豊かなロブスターの塩辛も、良いアクセントとなっていました。私はこの料理がこの日一番のお気に入りでした。 アワビの焼き物、二種ソース添え 贅沢なアワビの焼き物には、濃厚なアワビの内臓ソースと、香り高い鶏出汁ベースのトリュフソースが添えられていました。アワビのコリコリとした食感と、二種の異なるソースが織りなすハーモニーは、まさに絶品です。 メインの肉料理 コースはメインディッシュの肉料理へと続きます。その日の仕入れや季節によって内容が変わるそうですが、洗練されたプレゼンテーションと、素材の旨味を最大限に引き出した調理法に感銘を受けました。 釜山ミルミョン そして、コースの締めくくりに、まさかの釜山ミルミョンが登場。驚くべきことに、シェフ自らが客席まで足を運び、丁寧に麺を取り分けてくださいました。このパーソナルなサービスには、ゲストへの深い配慮と、料理への情熱が感じられます。さっぱりとしたスープとコシのある麺が、ここまでの料理で満たされたお腹にも優しく染み渡ります。 甘美なデザートで締めくくる 食事の締めくくりは、多種多様なデザートで構成されています。 瑞々しいメロンとさっぱりとしたソルベ 韓国伝統の美しいフルーツポンチ「ファチェ」 香ばしいドングリのフラン なめらかなアイスクリームとプラリネのブリオッシュをコーヒーと共に これらのデザートが、夢のような食体験に優雅な幕を引きます。 「SAN」の総評とおすすめポイント ソウル新沙洞のレストラン「SAN」は、単なる食事の場ではなく、五感を刺激し、記憶に残る芸術的な体験を提供してくれる場所です。伝統的な韓食の枠を超え、革新的なアイデアと卓越した技術で生み出される一皿一皿は、まさにファインダイニングの真髄と言えるでしょう。 特に、シェフ自らが提供する釜山ミルミョンなど、随所に感じられるおもてなしの心は、料理の美味しさ以上にゲストの心に残ります。価格は高めですが、その価値を十分に感じられるクオリティと体験がそこにはあります。記念日や大切な人との食事、あるいはソウルでの特別な美食体験を求める方には、心からおすすめしたいレストランです。
Tags: SAN, キャビア, グルメ, コース料理, ソウル, ファインダイニング, マナガツオ, ミルミョン, モダン韓食, 新沙洞, 革新的な料理, 韓国料理, 高級レストラン