'www.youtube.com/embed/0ofsLj-W9nw' テニス後の最高の癒やし!ソウル九宜洞で出会った究極のヘジャンクク 冷え込む秋の終わりに、温かい一杯のスープほど心に染みるものはありません。先日、議政府でテニスを楽しんだ帰り道、体が冷え切った中で向かったのは、ソウル市九宜洞(クギドン)にある知る人ぞ知る名店でした。北漢山(プッカンサン)の麓に位置し、まるで昔ながらのオデン屋のような趣のあるこのお店は、まさにこの季節にぴったりの場所。「モグルテンデ」の撮影でも訪れた、長年行きたいと思っていた念願のお店です。 登山客に愛される老舗の味 お店の雰囲気は、どこか懐かしい昭和の日本を思わせるような、温かくも歴史を感じさせる空間です。床が少し沈むような感覚があるため、歩く際は注意が必要とのこと。この店は特に登山客や地元のお年寄りに愛されており、いつも賑わっています。 店主は7年間、毎日朝6時から店を開けているお母様で、その息子さんが「バジ社長」(名目上の社長)として店を支えているそうです。この店を長年守り続けてきた情熱と、訪れる人々への温かいおもてなしが、この店の味の秘密なのでしょう。 至福の一杯!絶品ヘジャンククとその他のメニュー まず注文したのは、この店の名物「ヘジャンクク」(酔い覚ましスープ)と「ウゴジタン」(白菜の外葉スープ)。そして、カリカリに焼かれた「メミルジョンビョン」(蕎麦粉のジョン)のキムチと豚肉のハーフ&ハーフ、さらに「スユク」(茹で豚)も注文しました。 心と体を温めるヘジャンクク ヘジャンクク:透明感のあるスープに、牛の血の塊である「ソンジ」、そして牛の胃である「ヤン」、ウゴジなどがたっぷり入っています。特にここのソンジは、他の店とは比べ物にならないほど柔らかく、とろけるような食感が特徴です。 ウゴジタン:ソンジが入っていない、さっぱりとした白菜の外葉スープです。こちらも優しい味わいで、体に染み渡ります。 サイドメニューとキムチへのこだわり メミルジョンビョン:外はサクサク、中はもちもちとした食感で、ビールとの相性も抜群です。 スユク:臭みがなく、肉の旨味がしっかりと味わえます。 キムチ:特に「アルタリキムチ」(大根の若漬け)が絶品で、シャキシャキとした食感と程よい辛味がスープの味を一層引き立てます。店主のお母様が作る伝統的なキムチの味は、訪れる人々を魅了し続けています。 「モグルテンデ」流の味わい方 ホストのキム・ヒョンス氏は、まず何も加えずスープ本来の味を楽しみ、途中から辛味の強いコチュカル(唐辛子粉)をスプーン3杯ほど追加して、味の変化を楽しむことをお勧めしていました。体の芯から温まる辛さは、まさしく「病みつきになる辛さ」です。また、ソンジやヤンを追加注文して、スープと混ぜて食べるのもおすすめです。テイクアウトも非常に推奨されており、自宅でもこの絶品の味を楽しめるのは嬉しい限りです。 運動後のビールとヘジャンククの組み合わせは、まさに「至福」の一言。汗をかいた後の冷たいビールと、熱々のヘジャンククが織りなすハーモニーは、どんな疲れも吹き飛ばしてくれます。 「国飯部大臣」も認める最高の味 このお店は、まさに「国飯部大臣」を自称するキム・ヒョンス氏が「国飯部大臣として久しぶりに国飯(クッパ)を堪能した」と絶賛するほどの美味しさ。ソウル市内には清進洞(チョンジンドン)ヘジャンククなど、かつて多くのヘジャンクク店がありましたが、今ではチェーン店のスンデクク(豚の腸詰めスープ)店が増え、伝統的なヘジャンククの店は貴重になっています。 体の芯から温まり、懐かしい気持ちにさせてくれる九宜洞のヘジャンクク。ぜひ一度、この隠れた名店を訪れて、その深い味わいを体験してみてください。特盛りにしたい方は、最初から「特」を頼むか、ソンジやヤン、ウゴジを追加して自分だけのオリジナル特盛りを楽しむのがおすすめです。
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'www.youtube.com/embed/VUHyoZLS2Jo' 【金川区鉄山洞】29年愛される老舗「딱 한잔」で味わう絶品ドダリセコシ 皆さん、こんにちは!美味しいもの探しの旅に出かけるのが大好きなマリヤです。 先日、Instagramを眺めていたところ、一枚の写真に目が釘付けになりました。普段から新鮮な魚介類には目がなく、特に韓国の海鮮料理には目がない私ですが、その写真に写る「ドダリセコシ(カレイのセコシ)」は、まさに想像を絶するほどの魅力で、写真越しにもそのとろけるような美味しさが伝わってくるようでした。これはもう、居ても立ってもいられない!と、すぐにそのお店へ向かうことを決意しました。 金川区鉄山洞にひっそりと佇む、29年の歴史を刻む「딱 한잔」 今回、私が訪れたのは、ソウル市金川区(クムチョンク)鉄山洞(チョルサンドン)に位置する「딱 한잔(タッカンジャン)」という名の횟집(フェッチプ、刺身専門店)です。金川区は私にとって初めて訪れる街でしたが、江南の新沙洞(シンサドン)から車でわずか30分ほどと、意外にもアクセスは良好でした。 お店は、地元の人々で賑わう飲食店街、いわゆる「食べ物横丁(モクチャコルモク)」の中にありました。周りには新しい店も多い中、「딱 한잔」は一際、その歴史を感じさせる趣のある外観で、まるで時間が止まったかのような温かい雰囲気を醸し出していました。長年、この地で愛されてきた証のような、レトロで親しみやすい佇まいは、私の「こういう店こそが本物だ」という期待感を一層高めてくれました。 長年の常連客が愛する、温かい夫婦経営の老舗 「딱 한잔」は、なんと29年もの長きにわたり、年配のご夫婦が二人三脚で営んでいらっしゃる老舗です。女将さんは、お店が人気になりすぎて常連客が入りにくくなることを心配されていましたが、この素晴らしいお店の味と雰囲気をぜひ皆さんにも知っていただきたいという私の熱意に、快く紹介を許可してくださいました。このような地元密着型のお店をブログで紹介できるのは、本当に光栄なことです。 私がお店を訪れるきっかけとなったのは、他でもない、このお店の代名詞とも言える「ドダリセコシ」でした。細く切られたカレイの身が美しく盛り付けられた写真は、食欲を刺激するには十分すぎるほどだったのです。 アクセス情報と営業時間:訪問前にチェックを! 「딱 한잔」は、金川区鉄山駅1番出口からほど近い場所にあります。私は車で移動したため、正確な地図上の位置は把握していませんが、駅チカの便利な立地です。 営業時間は午後4時半から夜10時までですが、その日の仕入れ状況やお客様の入り具合によって、閉店時間が多少前後することがあるそうです。せっかく足を運ぶなら、確実に美味しいドダリセコシを味わっていただきたいので、訪問前に一度電話で確認されることを強くおすすめします。 定休日は日曜日ですのでご注意ください。 SNSで見た期待以上の感動!「ドダリセコシ」と心温まるおもてなし 席に着いてすぐに「ドダリセコシ」を注文。待つこと数分、運ばれてきたのは、写真で見た以上に美しく、そして想像を絶するボリュームの一皿でした!鮮やかに盛り付けられたドダリセコシの周りには、お通しとして様々な小皿料理が並びます。驚いたのは、季節のフルーツであるイチゴや、シャキシャキとしたキュウリ、そして韓国料理には欠かせない特製チョジャン(甘辛い酢味噌)とワサビ、さらにこのお店自慢の自家製サムジャン(薬味味噌)まで。まるで高級料亭のような趣きで、期待感は最高潮に達しました。 薄切りだからこそ引き立つ!ドダリセコシの真髄 いよいよ主役のドダリセコシを一口。薄く丁寧に切り分けられたカレイの身は、口に入れるとすぐに「これだ!」と唸ってしまうほどの感動が待っていました。セコシ特有の骨っぽさはほとんど感じられず、薄切りだからこそ、カレイの身のもっちりとした食感と、噛むほどに広がる上品な甘みが際立ちます。 様々な食べ方でその味を楽しみました。まずはシンプルに醤油とワサビで。新鮮なカレイの旨味がダイレクトに伝わり、とろけるような舌触りとともに至福の瞬間が訪れます。次に、特製の濃厚なサムジャンをたっぷりつけて。ニンニクと唐辛子の風味がカレイの甘みを一層引き立て、ご飯にもお酒にもぴったりの味わいです。さらに、私はチョジャンにワサビを混ぜるのが好きなのですが、この組み合わせもまた格別でした。 ドダリセコシを口にした瞬間、まるでアカシアの花のような、ほのかで上品な香りが鼻腔をくすぐります。そして、モチモチとした独特の食感が、口の中で幸せなハーモニーを奏でます。薄く切られているため、普段セコシの骨感が苦手な方でも、きっと美味しく召し上がっていただけるでしょう。次々と箸が進み、あっという間に一皿が空っぽになりそうでした。 満足度200%のボリュームと、心温まるサービス 気になるドダリセコシの価格は45,000ウォン。正直に言うと、Instagramで見ただけでは「少し高めかな?」という印象を持っていました。しかし、実際に目の前に運ばれてきた時のボリュームを見て、その考えは一変!2人で食べるには十分すぎるほどの量で、そのコストパフォーマンスの高さに心底驚かされました。 さらに、「딱 한잔」の魅力はそれだけではありません。女将さんの心温まるサービスとして、茹でたての大きなソラ(巻貝)をサービスで出していただきました。これがまた絶品!全く臭みがなく、コリコリとした独特の食感がたまらなく美味しく、お酒のお供に最高でした。女将さんの「これ、サービスね」という一言に、お店への愛情とお客様への感謝の気持ちが込められているように感じ、心が温かくなりました。 お酒を楽しまれる方には嬉しい情報として、お店のすぐ隣にコンビニエンスストアがあるので、お好みの焼酎やビールなどを買って持ち込むことができます(私も今回は持ち込みました)。 美味しいドダリセコシとソラでお腹がいっぱいになった後は、食後の締めとして定番の매운탕(メウンタン、辛い魚鍋)を追加注文。魚の旨味が凝縮されたピリ辛のスープは、熱々で体の芯から温まり、最高の締めくくりとなりました。 まとめ:金川区鉄山洞「딱 한잔」は、記憶に残る本物の味 金川区鉄山洞の「딱 한잔」は、単なる횟집ではありませんでした。29年間、ご夫婦が愛情込めて営んできた歴史、新鮮で質の高いドダリセコシ、そして何よりもお客様を温かく迎え入れる心。その全てが融合し、訪れる人々に忘れられない感動と温かい記憶を与えてくれる、そんな素晴らしいお店でした。 もし金川区鉄山洞を訪れる機会があれば、ぜひ「딱 한잔」に足を運んでみてください。きっと、ここでしか味わえない本物の味と、心温まるひとときに魅了されることでしょう。 私の動画は通常金曜日に公開されますので、今週末はぜひ、美味しいものを食べながら素敵な時間をお過ごしください! それでは、また次回の動画でお会いしましょう!
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'www.youtube.com/embed/_-X-6Lm7OFY' 韓国各地の絶品マンドゥ探訪 韓国各地の絶品マンドゥ(餃子)を巡る旅!知られざる名店の魅力 韓国料理の中でも、家庭の味から専門店の逸品まで、幅広い層に愛され続けるマンドゥ(餃子)。今回は、韓国各地に点在する個性豊かなマンドゥ専門店を巡り、その奥深い魅力をご紹介します。70年以上の歴史を持つ老舗から、連日行列の絶えない人気店、そして幻の味として知られる予約困難店まで、各店舗のこだわりと美味しさに迫ります。 1. 慶北金泉(キョンブク・キムチョン)の70年超え老舗「手作り肉マンドゥ専門店」 最初に訪れたのは、慶北金泉市龍頭洞(ヨンドゥドン)にある、創業70年以上の歴史を誇る手作りマンドゥ店です。地元では「キムチョンで一番美味しい」と評判で、連日多くの客で賑わうウェイティング必須の人気店です。 店舗の特徴と味 場所: 慶北金泉市龍頭洞 メニュー: 肉マンドゥ単一メニュー。具材の肉は私が最も好きな国産豚肉を使用。 価格: 1個700ウォンという手頃な価格設定。今回は20個を注文しました。 製法: 一人が皮を伸ばし、もう一人が具材を詰めて形作る、昔ながらの分業スタイル。一定の速度で丁寧に作られる手作りのマンドゥは、15回以上のひだが特徴的。 食感: 出来立てのマンドゥは、口に入れた瞬間に肉汁がじゅわっと広がり、まるでマンドゥアイスクリームのよう!豚肉は挽肉だけでなく塊肉も入っており、噛むたびにしっかりとした食感が楽しめます。皮は日本の蒸しパンや酒まんじゅうを思わせる、ふわふわで柔らかい食感です。 店内はテーブルがたった3つしかなく、テイクアウトの予約も殺到しているため、席に着いてもすぐには食べられません。注文を受けてから丁寧に作り上げるため、常に出来立てを提供しています。80個で一釜。この70年変わらぬペースが、この店の伝統を守っています。20分待って受け取ったマンドゥは、一口サイズで食べやすく、食前にご飯を食べたにもかかわらず、あっという間に完食してしまいました。 2. 京畿道広州・河南の山奥に佇む人気店「マンドゥチプ」 次に訪れたのは、京畿道広州市と河南市の境界、険しい山中の恩古(ウンゴ)の渓谷入口にある「マンドゥチプ(マンドゥ専門店)」という名の店です。こんな山奥に果たして客が来るのか?と疑いましたが、到着すると予想に反して多くの車で賑わっていました。 店舗の特徴と味 場所: 京畿道広州市と河南市の境界、恩古の渓谷入口 雰囲気: 山中とは思えない清潔で整頓された店内。待ち時間用のテントも設置されており、人気の高さが伺えます。 メニュー: 今回は「マンドゥジョンゴル(マンドゥ鍋)」2人前と、人気の「海鮮パティ」を注文。鍋には拳大の大きなマンドゥが8個も入っており、牛肉、様々な種類のキノコ、野菜が贅沢に盛り付けられています。 味: 熱々の鍋で煮込まれたマンドゥは、肉とキムチを軽く混ぜ合わせたような奥深い味わい。辛すぎず、しょっぱすぎず、老若男女問わず楽しめる優しい味付けです。牛肉と野菜を一緒に巻いて、ワサビ醤油で食べるのがおすすめです。 特に主婦層に人気があり、口コミでその美味しさが広まっています。お店の方の「2人前で十分ですよ」という親切な声かけからも、お客様を大切にする気持ちが伝わってきます。鍋の後に投入するカルグクス(うどん)も、あっさりとした出汁と相性抜群で、最後まで美味しくいただけます。 3. 平沢(ピョンテク)新場洞(シンジャンドン)のレジェンド「エルガンマンドゥ」 3軒目は、京畿道平沢市新場洞の古い路地にある「エルガンマンドゥ」。かつて米軍に愛された「エルガンクラブ」にちなんで名付けられた、創業37年の老舗です。 店舗の特徴と味 場所: 京畿道平沢市新場洞 メニューと価格: 肉マンドゥとキムチマンドゥの2種類で、価格は驚くことに4年前から変わらず5,000ウォン。 製法: 毎日作らず、前日にまとめて作っておくスタイル。蒸し器は店の外にあり、いつでも熱々を提供。 特徴的な皮: 社長が37年かけて開発したというマンドゥの皮は、もちもちとしていて、全く破れないのが最大の特徴。季節によって生地の配合を調整しているそうです。例えるなら、ソンピョン(韓国の餅菓子)に肉が入っているような、柔らかく弾力のある食感です。 味付け: 特製の醤油ダレにたっぷり刻みネギを入れて食べるのが平沢流。ネギのシャキシャキ感とマンドゥの旨味が絶妙にマッチし、やみつきになります。 米軍基地やクラブが閉鎖されて客足が遠のいた時期もありましたが、昔からの常連客が途切れることなく訪れ、この味を守り続けています。皮が薄くもちもちしているため、いくらでも食べられると評判です。 4. 全国一食べるのが難しい?木浦(モクポ)の幻「昔の手作りマンドゥ専門店」 最後は、全国で最も入手困難と言われる、木浦市正明女子中学校前にある「昔の手作りマンドゥ専門店」です。営業開始10分前に到着しましたが、すでに期待感が膨らみます。 店舗の特徴と入手困難な理由 この店のマンドゥが「全国で最も食べにくい」と言われる5つの理由がこちらです。 週5日営業: 平日のみの営業で、土日は休み。 即完売: 11時オープンですが、1時間、遅くとも2時間で完売してしまいます。 少ない席数: 食事用のテーブルはたった2つで、ほとんどがテイクアウト客。 当日予約のみ: 前日の予約は受け付けず、当日のみ。 長期休暇: 毎年7月と8月は、夏季休業となります。 味の評価 特徴的な皮: このマンドゥの最大の特徴は、極限まで薄く、中身が透けて見えるほどの皮です。ライスペーパーのようなもちもちとした弾力がありながらも、非常に柔らかく喉越しが良いのが魅力です。 具材: 肉も入っていますが、ほとんどが春雨と少量のニンジンで構成されています。そのため、一般的なマンドゥとは異なり、あっさりとしていて全く飽きさせない味わいです。…
Tags: ウェイティング, キムチマンドゥ, ローカルグルメ, 人気店, 地方グルメ, 平沢, 広州, 手作り餃子, 木浦, 絶品, 肉マンドゥ, 金泉, 隠れ家, 韓国旅行
'www.youtube.com/embed/TO_sY_Dg_2U' 新設洞・東廟グルメ探訪!地元民が愛する絶品料理7選を徹底解説 今回は、今まであまり訪れる機会のなかった新設洞(シンソルドン)と東廟(トンミョ)エリアへ、ずっと行ってみたかった名店巡りの旅に出ました。この地域には、長年の歴史を持つ老舗から、地元の人々に愛される隠れた名店まで、本当に魅力的な飲食店がたくさんあります。期待を胸に、いざ食べ歩きスタートです! 新設洞で味わう!必食の老舗&個性派グルメ 1. オモニ対象体ヘジャンクク:50年続く至高の酔い覚ましスープ 場所:新設洞駅近く 評価:今まで食べたヘジャンククの中で間違いなくトップ3に入る絶品。期待以上の感動。 まず最初に訪れたのは、50年以上の歴史を持つ「オモニ対象体ヘジャンクク」。早朝から営業しているにも関わらず、店内は賑わっています。運ばれてきたヘジャンククは、一般的なものとは全く異なるビジュアル。ウゴジ(白菜の干したもの)、ヤン(ハチノス)、豚の背骨、ソンジ(牛の血を固めたもの)がたっぷり入っています。一口スープを飲むと…わぁ、本当に美味しい!全く塩辛くなく、香ばしくて濃厚な味わい。まるでサウナに入ったかのように体がすっきりします。ジャガイモの鍋のような香ばしさと、ヘジャンククのさっぱり感が絶妙にミックスされた、他では味わえないスープです。そして、添えられたキムチもまた絶品。甘みと魚醤の風味が濃厚な、ご飯が進むキムチでした。完璧としか言いようがありません。 2. キングスジェマンドゥ:本場の痺れる麻婆豆腐とジューシーな手作り餃子 場所:新設洞エリア 評価:麻婆豆腐は好き嫌いが分かれるが、餃子は誰もが認める美味しさ。 次に訪れたのは、新設洞で有名な「キングスジェマンドゥ」。実は餃子よりも麻婆豆腐が有名だというこの店は、華僑の方が営んでいるようです。注文したのは麻婆豆腐丼と海老肉焼き餃子。麻婆豆腐は、一口食べるとすぐに麻辣の香りが広がり、まさに本場の味。甘さは一切なく、唐辛子油の辛さ、豆板醤の塩辛さ、そして花椒の痺れる辛さが特徴です。最近訪れた大林洞(デリムドン)のチャイナタウンで食べた味とよく似ていて、本格的な中国現地の食堂の味だと感じました。花椒が丸ごとたくさん入っているので、かなり痺れます。好き嫌いはあるかもしれませんが、本場志向の方にはおすすめです。一方、海老肉焼き餃子は、皮はパリパリ、中は驚くほどジューシー!肉と海老の旨味がぎゅっと詰まっていて、食べ応え抜群。これはこの店のシグネチャーメニューだと納得の美味しさでした。 3. チュルゴウンマッ トンガス:厚切りなのにとろける驚異のロースカツ 場所:新設洞エリア 評価:一般的なとんかつとは一線を画す、ハイレベルな逸品。 最近どんな街にも質の高いとんかつ店がありますが、新設洞では「チュルゴウンマッ トンガス」がそのポジションです。開店直後に訪れたにも関わらず、すでにウェイティングが発生する人気ぶり。メニューはロースカツとヒレカツの2種類で、私はロースカツを注文しました。運ばれてきたとんかつは、今まで見た中で最も分厚いビジュアル!一口塩で食べると…予想を裏切る柔らかさとしっとり感に驚きです。こんなに厚いのに、まるでよく煮込まれた豚肉のようにとろける舌触り。揚げ油も新鮮で、衣の色も美しいです。まさに地元で食べられるとんかつの中では最高級のクオリティ。レモンを絞るとさらに風味がアップし、また違った味わいを楽しめます。13,000ウォンという価格はとんかつとしては高めですが、その価格以上の満足感を与えてくれる、価値ある一品でした。 4. ホナムシクタン ナギョンスンハルメチュクミ:ニンニクたっぷり!やみつき必至の絶品チュクミ 場所:栄州洞(ヨンジュドン)チュクミ横丁入口 評価:辛いもの好きにはたまらない、リピート確定のやみつきグルメ。 栄州洞にはチュクミ(イイダコの辛炒め)横丁があり、多くのチュクミ店が立ち並びます。その中でも入口付近にある「ホナムシクタン ナギョンスンハルメチュクミ」へ。今回は2人前をテイクアウトしました(テイクアウトは野菜なしで、チュクミの量が多いとのこと)。調理のポイントは、ニンニクをたっぷり入れること。炒めるほどにイイダコから天然の出汁が出て、それがまた絶品です。一口食べると…美味しい!よくあるチュクミ炒めとは一味違う、海の風味と新鮮さが感じられる甘辛い味付け。辛さはブルダックポックンミョン(激辛鶏炒め麺)ほどではないですが、青唐辛子レベルのピリッとした辛さが後を引きます。もちもちとしたチュクミとホクホクのニンニクが最高の組み合わせ。残ったタレで作るポックンパッ(炒めご飯)もまた格別で、辛いもの好きならぜひ訪れてほしいお店です。 5. ワリガリ スンデクク:概念が変わる!とろけるような自家製ピスンデ 場所:新設洞エリア 評価:今までピスンデを食べたことがない人にこそ試してほしい逸品。 ただのスンデクク(豚の腸詰スープ)なら訪れなかったかもしれませんが、少し変わったスンデククがあるということで「ワリガリ スンデクク」へ。店内は広く、メニューには自家製のピスンデ(豚の血を固めた腸詰)が使われていると書かれています。運ばれてきたスンデククのピスンデは、私が今まで食べたものとは全く違いました。スープはあっさりとしていながらも、ほどよい辛味のあるピリ辛味。そして、主役のピスンデが本当に絶品です。一般的なスンデとは食感が全く異なり、全く臭みがなく、口の中でとろけるような独特の食感と香ばしさがたまりません。キムチも美味しく、スンデククの量自体は控えめでしたが、このピスンデの美味しさは忘れられません。次回はピスンデだけを注文して思う存分食べたいと思うほどでした。 東廟市場名物!二大冷麺を徹底比較 東廟(トンミョ)市場は、ソウルでも屈指の賑わいを見せる市場です。衣料品から骨董品まであらゆるものが売られており、歩くだけでも楽しい場所ですが、ここには二大冷麺の名店があります。比較しながらご紹介します。 6. ナクサンネンミョン:甘くて爽快!ジュースのような清涼冷麺 場所:東廟市場内 評価:好みが分かれるが、暑い日に飲む清涼飲料水のような冷麺。 東廟で最も有名と言っても過言ではない「ナクサンネンミョン」。以前から一度は食べてみたいと思っていたお店です。メニューは冷麺のみで、私は「基本」の「普通辛さ」を注文しました。テレビにも多数出演しているこの店の冷麺は、運ばれてくるとごまの香りが漂います。スープを一口…わぁ、これはまるでジュース!冷麺の味がする清涼飲料水と言っても過言ではないほど、非常に甘いです。この日はとても暑く、喉が渇いていたので、この甘さがまるで炭酸飲料を飲むかのように感じられました。ただ、私が注文した普通辛さは、全く辛さを感じません。個人的には、せっかくなら「辛口」以上を注文して、甘さの中にピリッとした辛さを加えるのが良いかもしれません。甘くて酸っぱく、清涼感のある冷麺で、一般的な水冷麺に甘いビビンソースを加えたような味わいです。 7. キッテボンネンミョン:甘さ控えめ、バランスの取れたピリ辛冷麺 場所:東廟エリア(駐車場あり) 評価:ナクサンネンミョンよりも万人受けしやすく、バランスが良い。 ナクサンネンミョンと人気を二分する「キッテボンネンミョン」。こちらは駐車場があり、アクセスが良いのが特徴です。私は「基本」の「オリジナル味」を注文しました。ナクサンネンミョンに比べて500ウォン安いですが、キュウリの量が少し少ないようです。スープを一口…こちらは少し辛味があります。ナクサンネンミョンから砂糖と酢を減らしたような味で、全体的に似ていますが、味がより控えめです。甘くて酸っぱいですが、過剰ではなく、青唐辛子程度のピリッとした辛さが感じられます。冷たいのに甘くて辛い、という点が魅力です。こちらもやはり、辛いものが好きな方は「辛口」を注文して、より冷麺の魅力を引き出すのがおすすめです。もしどちらか一つを再訪するなら、私はこのキッテボン冷麺を選ぶでしょう。 新設洞・東廟グルメ旅の締めくくり 新設洞と東廟エリアは、想像以上に魅力的で奥深いグルメの宝庫でした。歴史ある老舗の味に感動し、本場の味に舌鼓を打ち、そして新たな発見に驚かされる…そんな充実した食べ歩き体験ができました。どの店も地元の人々に愛され、長年にわたってその味を守り続けていることがよく分かりました。ソウルに訪れる際は、ぜひこのエリアに足を伸ばして、本物の韓国の味を体験してみてください。きっと記憶に残るグルメに出会えるはずです!
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'www.youtube.com/embed/DQR4mbJCtJ0' ソウル忠正路の伝説の老舗「ホスチプ」:絶品炭火鶏つくねと旨辛タットリタンの魅力 ソウル忠正路の伝説の老舗「ホスチプ」:絶品炭火鶏つくねと旨辛タットリタンの魅力 ソウルの中心部、忠正路(チュンジョンノ)に、長年地元の人々に愛され続ける伝説の老舗があります。 1986年の創業以来、その味の虜になった人々が「知らない人はいても、一度しか食べない人はいない」と口を揃える名店、それが「ホスチプ(호수집)」です。 肌寒い風が吹く季節には、心も体も温まる絶品の料理が恋しくなりますが、まさにそんな日にぴったりのこのお店を、今回はご紹介します。 ホスチプは、ソウルの市長も知るほどの有名店であり、その歴史と美味しさは折り紙付きです。 場所は忠正路駅4番出口から徒歩約6分、中林洞(チュンニムドン)に位置しています。 ソウルを訪れるなら、一度は体験してほしい名店です。 忠正路の隠れた名店「ホスチプ」とは? 賑やかなソウルの街角にひっそりと佇むホスチプは、一歩足を踏み入れると、まるで時間が止まったかのような温かく居心地の良い雰囲気が広がります。 店内はアットホームで、訪れる人々の平均年齢層は50代半ば。 どこか懐かしい、安心感のある空間で、美味しい料理とお酒をゆっくりと楽しむことができます。 まるで実家に帰ってきたかのような安らぎを感じながら、至福の時間を過ごせるでしょう。 ホスチプの看板メニュー:絶品「鶏つくね」と「タットリタン」 名物!骨付き炭火鶏つくね(닭꼬치) ホスチプの代名詞とも言えるのが、このお店ならではの「鶏つくね」です。 なんと、一人たった2本までしか注文できないという、希少価値の高い一品。 連炭(練炭)の炭火で一本一本丁寧に焼き上げられた鶏つくねは、香ばしい炭火の香りが食欲をそそります。 一口食べれば、そのジューシーな肉質と特製のタレが口いっぱいに広がり、一般的な屋台の鶏つくねとは一線を画す、まさに別格の美味しさです。 しかし、ここで一つ重要な注意点があります。この鶏つくねは、骨付きなのです! 一般的な骨なしの鶏つくねを想像してガブリと大きくかぶりつくと、思わぬ事故に繋がる可能性も。 骨に気をつけながら、慎重に、そして存分にこの絶品を楽しんでください。 最初の乾杯は、完璧な比率で混ぜられたソメク(ソジュとビールのミックス)がおすすめです。この絶品料理には、キレのある一杯がよく合います。 心温まる「タットリタン」(닭도리탕) そして、ホスチプを語る上で欠かせないもう一つの名物が「タットリタン」、つまり鶏の辛味煮込みです。 濃厚でピリ辛なスープは、まるで川魚の辛味鍋を思わせる深いコクがあり、一度食べたら忘れられない味わいです。 香りの良いエゴマの葉がふんだんに加えられており、それがまた風味を一層引き立てています。 このタットリタンは、寒い日に温かい鍋を囲んで、お酒と共にゆっくりと味わうのに最適です。 他のお店ではなかなか味わえない、ホスチプならではの特別な存在感を放つ一品です。 最高の締め:ラーメンと炒めご飯 ホスチプの食事は、メイン料理だけでは終わりません。 タットリタンを食べ終わった後にぜひ試していただきたいのが、残ったスープで作る「ラーメン」です。 鶏の旨味が凝縮された濃厚なスープで煮込むラーメンは、まさに絶品。 そこに、ホスチプ自慢の「パキムチ(ネギキムチ)」を添えれば、酸味と辛味が加わり、箸が止まらない美味しさです。 このパキムチは、シンプルながらもこの店の料理を格上げする隠れた逸品。 ラーメンと一緒に口に運ぶ焼酎は、もはや「聖水」と呼べるほど完璧な組み合わせです。 さらに、〆には「ポックンパッ(炒めご飯)」も外せません。 おこげができるまでじっくりと炒められたご飯は、香ばしく、タットリタンの旨味を吸い込んでいます。 ここでもまた、パキムチが大活躍。炒めご飯の上にパキムチを乗せて食べれば、まさに至福の瞬間です。 この一連の流れを体験すれば、まさに「無我の境地」に達するほどの満足感が得られることでしょう。 総評:38年の歴史が織りなすソウルの味 今年で創業38年を迎えるホスチプは、その長い歴史と伝統が作り出す確かな味で、多くの人々を魅了し続けています。 特に、手間暇かけて丁寧に焼き上げられた「骨付き炭火鶏つくね」は、この店でしか味わえない唯一無二の逸品。 そして、心温まる「タットリタン」は、寒い日にこそ訪れたくなる理由を教えてくれます。 忠正路の中林洞(チュンニムドン)に位置する「ホスチプ」。 ソウルで本当に美味しい老舗を探しているなら、ぜひ一度訪れてみてください。
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'www.youtube.com/embed/YxVPIEb1-hI' 【大田グルメ】銀杏洞「ハンバッカルグクス」で歴史と伝統の味を巡る旅 こんにちは、マサボーです。今日は大田(テジョン)の気温が34度!忠清道(チュンチョンド)の方言で「엄치기 들었습니다(うだるような暑さ)」という表現がぴったりの猛暑日です。こんな暑い日こそ、なぜか温かいカルグクスが食べたくなりますよね。大田といえばカルグクスが有名ですが、今回訪れるお店は、あの聖心堂(ソンシンダン)と同じくらい、約40年の歴史を持つ老舗で、大田カルグクスの本来の姿を垣間見ることができるというんです。 大田銀杏洞のレトロな雰囲気と店の歴史 今回訪れたのは、大田銀杏洞(ウネンドン)にある「ハンバッカルグクス」。2005年の記事で「創業21年」とあったので、今ではもう40年近い歴史を持つことになります。大田銀杏洞は、美味しいお店がたくさん集まることでも有名ですが、建物自体はかなり古く、再開発が待たれているエリアでもあります。しかし、この古い建物が連なる通りを歩くと、まるでタイムスリップしたかのような昔懐かしい情緒を感じられます。中には日本統治時代の赤山家屋も残っており、大田の歴史の側面を肌で感じることができる貴重な場所です。 このお店は、大田カルグクスの「元祖」だと断言することはできません。しかし、約40年もの間、多くの人々に愛され続けてきたこの味は、まさに大田カルグクスの「昔ながらの姿」を今に伝える貴重な存在だと言えるでしょう。 驚きの組み合わせ!「ホンオチム」と「豆腐湯」 まずはユニークな「ホンオチム(エイの蒸し物)」 このお店の面白いところは、ただカルグクスを食べるだけでなく、まず「ホンオチム」というエイの蒸し物を楽しむことなんです。夜は酒の肴として多くのお客さんが訪れると聞いて、好奇心から注文してみました。 店内は暑い日にもかかわらず涼しく、至るところに扇風機があるだけでなく、なんと各テーブルの下にも扇風機が設置されていて、足元から涼しいという嬉しい気配りがありました。さて、ホンオチムですが、ニンニクが完全に潰されず粗めに刻まれていて、その香りが非常に強く、口の中がピリピリするほど辛い!甘さは控えめです。見た目はアグチム(アンコウの蒸し物)によく似ていますが、一般のアグチムのようにとろみがなく、まるで澄んだカルグクススープのようにサラッとしています。 思わず「アグチムかな?」と思って食べたら、熱くてびっくり!通常のねっとりとしたアグチムとは異なり、豆モヤシと唐辛子本来の味が際立つ、非常にさっぱりとした味わいです。これはマッコリが進みそうですが、この猛暑なので残念ながら今回は断念しました。 ホンオと一緒に蒸された豆モヤシとセリは、柔らかく煮込まれています。エイのアンモニア成分のせいで、より早く火が通るのだとか。醤油につけても美味しいですが、個人的にはそのまま食べるのが一番です。ホンオタン(エイの鍋)のような独特の臭みはなく、濃厚な海鮮スープのような風味が広がります。これは麺を追加して食べても絶対美味しいでしょうね。本当にユニークで、他では味わえない一品です。 メインの「豆腐湯(ドゥブタン)」は絶品! そして、このお店の看板メニューである「豆腐湯」が登場しました。蓋を開けると、まずごま油の香ばしい匂いが漂います。ネギがたっぷりで、見るからに甘く、そして涼しげです。この豆腐湯は1万ウォンで、なんと4人まで食べられるというボリューム!まずはスープを楽しみ、後から麺を追加して食べられるんです。 ごま油の香りがするスープだと、すっきり感が損なわれるのではないかという心配も一瞬よぎりましたが、一口飲むと、その心配はすぐに吹き飛びました。これは紛れもない煮干し出汁のスープです!それも、宴会カルグクスの煮干し出汁をさらに濃厚にしたような、しかし非常にピリ辛で奥深い味わい。唐辛子が粉っぽくざらつくことなく、唐辛子の種で辛味を効かせたかのような、澄んだ辛さが特徴です。まるでタラ鍋のスープのようでもあり、とにかくすっきりとしていて、本当に美味しい。 一般的な大田式の豆腐チゲは、唐辛子やイカ、豆腐が混ざり合って濃厚でずっしりとした味わいですが、この豆腐湯は全く違います。澄んだ煮干し出汁に唐辛子が溶け込み、柔らかい豆腐がたっぷり入っていて、その名の通り「豆腐湯」という表現がぴったり。非常に上品で、かつ力強い味わいです。酒飲みにとっては、焼酎が何本でも進んでしまいそうな、爽快でパワフルな一杯です。 心温まるサービスと絶妙な付け合わせ このお店の感動的なサービスも忘れてはいけません。暑がっているお客さんには、冷蔵庫から出した冷たいおしぼりを首にかけてくれるんです。これで頭が冴え、さっきまでかいていた汗がスーッと引いていくのが分かりました。こういう心遣い、本当に嬉しいですよね。 豆腐湯に入っている麺は、コシがあるというよりは、ぷりぷりとして柔らかいタイプ。スープの味がよく染み込んでいるので、麺だけでも十分に美味しいです。豆腐もたっぷり入っていて、1丁以上使われているようです。カルグクスと一緒に食べるキムチは、意図的にニンニクの香りを強めているようです。この独特のニンニクの辛味が、カルグクスや豆腐と合わさると、不思議とさっぱりとして、深い旨味に変わります。豆腐とキムチの相性も抜群で、「最高の組み合わせ」とはまさにこのことです。 〆は「特製チャーハン」で大満足 〆にはチャーハンを注文しました。ご飯を炒め始める音が、まるで土砂降りの雨のようです。3分ほど炒めると、ご飯一粒一粒がパラパラとして、キムチと煮干しの香りが食欲をそそります。このチャーハンも、本当に絶品でした。 この店は、古き良き大田の路地のように、昔ながらの姿を大切にしているカルグクス店でした。大田カルグクスの「元祖」とは言えないかもしれませんが、昔の大田カルグクスはきっとこんな感じだったのではないかと思わせてくれます。予想を裏切る独特の味でありながら、一口食べるとその美味しさに深く感動しました。大田の歴史と食文化を同時に体験できる、素晴らしいお店でした。ごちそうさまでした!
'www.youtube.com/embed/pTm-3cSCzwE' 大邱東区市場の伝説!30年続く「チェ・ミョンイ ホットク」の心温まる味と人気の秘密 活気あふれる市場の片隅で、30年以上の長きにわたり多くの人々に愛されてきた味が、ついに新しい店舗を構えました。今回は、大邱市東区孝睦洞の東区市場にある「チェ・ミョンイ ホットク」を訪れ、その人気の秘密と、懐かしい心温まる味を深掘りします。 30年の歴史と情熱が詰まったホットクの物語 「チェ・ミョンイ ホットク」の店主チェ・ミョンイ氏は、30年間もの間、路上の屋台でホットクを売り続けてきました。その長年の努力と情熱が実を結び、先日ついに待望の店舗をオープン。この新しい挑戦は、多くの常連客や地元の人々から温かい祝福を受けています。路上の小さな屋台から始まった彼女の物語は、まさに努力と伝統の結晶と言えるでしょう。 シンプルながらも奥深い、絶品メニューの数々 メニューはホットク、おでん、ぺたんこ餃子の3種類と非常にシンプル。しかし、その一つ一つに店主のこだわりと、長年の経験が凝縮されています。 1. 忘れられない懐かしの味:手作りホットク お店の看板メニューは、何と言っても「ホットク」。注文を受けてから一つ一つ丁寧に手作りされる生地は、もっちりとした食感が特徴です。中には香ばしくローストされたピーナッツがたっぷり。一口食べると、素朴で優しい甘さが口いっぱいに広がり、まるで幼い頃の記憶が蘇るような懐かしい気持ちになります。 このホットクは単なるおやつではありません。一口頬張るたびに、家族や故郷を思い出すような、温かい記憶と愛情が凝縮された逸品なのです。その人気ぶりはすさまじく、お店には常にホットクを求める人々が列をなし、品切れ寸前の状態が続くほどです。 2. 胃に染みわたる優しい味わい:特製おでん 次に紹介するのは、店主特製の出汁が効いた「おでん」。透明で澄んだスープは、一口飲むと体の芯から温まるような、深い味わいが特徴です。特に注目すべきは、「高級おでん」と称される特別な練り物。さらに、ピリ辛が好きな方には「赤いおでん」も用意されており、その刺激的な辛さが食欲をそそります。市場での散策には欠かせない一品です。 3. 見た目以上にやみつきになる:ぺたんこ餃子(ナップチャクマンドゥ) そして三つ目の人気メニューは、「ぺたんこ餃子」、韓国語で「ナップチャクマンドゥ」です。見た目はシンプルで具材が少ないように感じるかもしれませんが、一度食べ始めると止まらない、中毒性のある味わいが魅力です。カリッと焼かれた薄皮と、中に詰まったほんのりとした旨味が絶妙なハーモニーを奏でます。おでんのスープと一緒に食べるのもおすすめです。 温かい人柄が光るお店、一般的な評価と場所 チェ・ミョンイ ホットクの店舗は、店主のチェ・ミョンイ氏が一人で切り盛りしており、その温かい人柄がお店全体に溢れています。お客様への感謝の気持ちから、お会計、薬味の追加、そして持ち帰り用の包装まで、全てがセルフサービスとなっています。これは、多くのお客様に迅速に、そして温かいお料理を提供したいという店主の心遣いの表れです。 長年の経験と真心を込めて作られるホットクは、その味はもちろん、人々の心に深く刻まれる特別な存在です。常に客足が途絶えることのない大行列は、その絶大な人気を物語っています。一口食べると「お母さんやお父さん、そして家族を思い出す」とまで言われるその懐かしい味わいは、多くの人々に感動を与えています。素朴ながらも深い味わいと、温かい人情が感じられるこのお店は、大邱市東区孝睦洞(ヒョモクトン)にある東区市場内に位置しており、訪れる価値が十分にある「伝説のホットク店」です。 まとめ 大邱東区市場の「チェ・ミョンイ ホットク」は、30年の歴史と店主の情熱が詰まった、まさに大邱の宝物です。伝統の味を守りつつ、新しい場所でさらなる伝説を築き続けるその姿は、多くの人々に勇気と温かさを与えてくれます。大邱を訪れた際には、ぜひこの心温まるホットクと、店主の愛情に触れてみてください。きっと、忘れられない思い出になることでしょう。
Tags: おでん, ソウルフード, チェ・ミョンイ, ナップチャクマンドゥ, ホットク, 人気店, 伝統の味, 大邱, 家族の味, 東区市場, 路地裏グルメ, 郷愁, 韓国グルメ, 食べ歩き
'www.youtube.com/embed/cL-QPNGww0U' 「こんなうどん、生まれて初めてです!」あなたはそう声に出してしまうかもしれません。ソウルの中でも高級感あふれるエリア、清潭洞(チョンダムドン)にひっそりと佇む、創業19年目を迎える老舗の食堂「アチムマル」。ここでは、一般的なうどんの概念を覆す、唯一無二の「激辛うどん」が提供されています。一度食べたら忘れられない、その衝撃的な味の秘密に迫ります。 清潭洞の隠れた名店『アチムマル』 アチムマルは、華やかな清潭洞において、長年地元の人々に愛され続けてきた「노포맛집」(老舗の名店)です。19年という長い歴史の中で、変わらない味と温かい雰囲気で多くの人々を魅了してきました。この店で味わえる激辛うどんは、まさに「ここにしかない」と断言できる逸品であり、訪れる人々を驚かせ続けています。 その独自の味は、他のどこにも真似できないと評され、多くの食通たちの間で密かに語り継がれています。清潭洞という洗練された場所でありながら、家庭的な温かみと、他では味わえない特別感が共存する、まさに「隠れた名店」と呼ぶにふさわしい存在です。 看板メニュー「唯一無二の『激辛うどん』の魅力」 見た目も味も常識破り!その衝撃のスープとは? アチムマルの激辛うどんは、まずそのユニークなビジュアルに目を奪われます。一般的なうどんとは異なり、揚げ物と共に提供されるスタイルは、食欲をそそるだけでなく、視覚的にも新鮮な驚きを与えます。そして、特筆すべきはそのスープの濃度。とろりとした独特の質感が、一口飲む前から期待感を高めます。 口に含むと、最初に感じるのは心地よいピリ辛さ。しかし、それだけではありません。その奥には、ほんのりとした甘みが隠されており、単なる辛さだけではない複雑な深みが広がります。これは、うどんのスープとも、韓国のチャンポンのスープとも、また人気のトッポッキの味とも異なる、まさにオリジナルの風味です。 例えるならば、高級なタチウオの煮付けの汁を、汁が少なくなるまでじっくり煮詰めたような、濃厚でピリ辛な魚介の旨味が凝縮された味わい。魚介の深いコクと辛味、そして微かな甘みが絶妙なバランスで混ざり合い、一度食べたら忘れられない中毒性があります。 こだわりが光る具材と麺 スープの魅力だけでなく、具材一つ一つにもアチムマルのこだわりが感じられます。 モチモチ太麺: しっかりとしたコシがあり、独特のスープによく絡む太めのうどん麺が特徴です。麺をすするたびに、口の中に旨味が広がります。 ふわふわ練り物: 柔らかく、弾力のある練り物は、スープの味を吸い込みながらも、自身の風味をしっかりと主張します。 香り高いミナリ(セリ): 爽やかな香りとシャキシャキとした食感がアクセントとなり、濃厚なスープの中で箸休めのような役割を果たします。 これらの具材が一体となり、他に類を見ないハーモニーを生み出しているのです。 主役級の存在感を放つ揚げ物 この激辛うどんには、サクサクとした揚げ物が添えられています。単なる付け合わせではなく、そのクオリティは主役級。衣は軽やかで香ばしく、中の具材はジューシー。濃厚なスープに浸して食べれば、また違った食感と風味が楽しめます。揚げ物の油分がスープに溶け出すことで、さらにコクが増し、一杯で様々な味の変化を堪能できます。 〆はご飯で二度美味しい!最高の締めくくり 麺を全て食べ終えた後のお楽しみは、この最高のスープにご飯を投入することです。残ったピリ辛で濃厚なスープとご飯が絡み合うことで、まるで別の料理を食べているかのような満足感が得られます。この「〆ご飯」は、韓国ならではの食文化であり、二日酔いの胃にも優しく染み渡ると評判です。最後まで一滴残らず味わい尽くせる、まさにパーフェクトな締めくくりと言えるでしょう。 アクセスと営業時間 アチムマルは清潭洞に位置しており、詳しい住所や営業時間、定休日については訪問前に公式情報や関連サイトでご確認いただくことをお勧めします。清潭洞駅から徒歩圏内にあることが多いですが、路地裏に隠れている場合もありますので、地図アプリなどを活用して訪れてみてください。ランチタイムやディナータイムは特に混雑することが予想されますので、時間に余裕を持って訪れるのが良いでしょう。 まとめ:一度は訪れたい新感覚うどん体験 清潭洞のアチムマルで味わえる激辛うどんは、まさに「人生で一度は体験すべき味」です。その独特のスープ、こだわり抜かれた具材、そして〆のご飯まで、全てが計算し尽くされた唯一無二の逸品。韓国料理の新たな魅力を発見したい方、そして他では味わえない特別な体験を求めている方は、ぜひ一度、アチムマルの扉を叩いてみてください。きっと、あなたもこのうどんの虜になることでしょう。
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'www.youtube.com/embed/AUjcSDulrEk' 皆さん、こんにちは!今回は、ソウルの中でも特にオフィス街として知られる武橋洞(ムギョドン)に位置する、地元の人々に愛され続ける老舗中の老舗をご紹介します。その名も『イ・ガンスン家』。半世紀以上にわたり、多くのビジネスパーソンを魅了し続ける「ナクチポックム(激辛タコ炒め)」専門店の魅力を徹底解剖します! 1. 武橋洞のランドマーク『イ・ガンスン家』とは? 地下鉄1号線・鍾閣(チョンガク)駅や2号線・乙支路入口(ウルチロ入口)駅から徒歩圏内にある武橋洞は、多くの官公庁やオフィスが立ち並ぶエリアです。お昼の11時半にもなると、一斉に社員たちが駆け出すという光景が日常茶飯事。彼らのお目当ての一つが、他でもない『イ・ガンスン家』のナクチポックムなのです。 この店の歴史は長く、なんと1965年創業。60年近くもの間、ソウルの食文化を支えてきた生きた証人と言えるでしょう。店名が誇らしげに掲げられた看板からも、その風格と歴史が感じられます。店内は常に活気に満ち溢れ、ランチタイムには行列ができることも珍しくありません。昔ながらの常連客から、噂を聞きつけた若いビジネスパーソンまで、幅広い層に支持されています。 2. 食べる前から期待大!ナクチポックムの魅力 『イ・ガンスン家』のナクチポックムは、ただ辛いだけではありません。味付けの妙が光る、まさに「美味しく辛い」逸品です。タコのプリプリとした食感と、秘伝のヤンニョム(合わせ調味料)が絡み合い、一度食べたら忘れられない味を作り出しています。 こだわり抜かれたヤンニョムの秘密 二代目女将によると、ヤンニョムの核となるのは「塩、ニンニク、唐辛子」のたった3つの食材。しかし、その一つ一つに並々ならぬこだわりがあります。 塩: 約20〜30年熟成させた「苦汁(かんすい)」と呼ばれるミネラル豊富な塩を使用。 ニンニク: 毎日、国内産を直接すりおろして使用。単なるすりおろしではなく、ごろっとした塊が残ることで、香りと食感に深みを与えています。 唐辛子: 辛さのレベルによって異なる種類の唐辛子を使い分け、絶妙な辛味と風味を演出。 一般的なナクチポックムによく使われる玉ねぎは一切使用せず、タコの旨味とニンニクの香りを最大限に引き出すシンプルながらも奥深い味わいが特徴です。水っぽくならず、濃厚でご飯によく絡むヤンニョムは、まさに職人技の結晶と言えるでしょう。 選べる辛さレベルと名脇役たち 辛さは「中手(チュンス)」「上手(コルス)」「古手(ゴス/昔ながらの味)」の3段階から選べます。プロの料理人でも汗をかくほどの辛さですが、辛いものが苦手な方でも楽しめるよう、近年は辛くない味も開発されているそうです。これは、先代女将が開発した「ラーメンスープのようなレシピ」によって、誰が作っても同じ味が出せるようになったからこそ可能になった企業努力の賜物です。 そして、この激辛ナクチポックムに欠かせないのが、名脇役となるサイドメニューです。 豆もやし: ナクチポックムと一緒に豪快に混ぜて食べると、辛さが和らぎ、シャキシャキとした食感がアクセントに。 アサリスープ: 辛さでヒリヒリする口の中を優しく包み込み、最高の休憩ポイントとなります。 ご飯: ヤンニョムとタコを乗せて混ぜ合わせれば、至福のタコ飯の完成! これらの組み合わせが、『イ・ガンスン家』のナクチポックム体験をより一層豊かなものにしてくれます。 3. プロも唸る『イ・ガンスン家』の味の秘密 今回訪れたプロの料理人は、この店のナクチポックムを「バランスが素晴らしい」と絶賛します。辛さだけが際立つのではなく、しょっぱさや甘さ、そして旨味のバランスが完璧に取れていると評価しました。彼曰く、添加物や不自然な甘さがほとんど感じられず、素材本来の味が引き立っているのが『イ・ガンスン家』の最大の強みだそうです。 朝9時からストレスフルな業務をこなし、心身ともに疲弊したオフィスワーカーにとって、この「美味しく辛い」ナクチポックムは、単なる食事以上の意味を持ちます。「気力のない牛にタコを一匹与えれば、倒れていた牛も立ち上がる」という言葉があるように、タコは昔から滋養強壮の象徴。仕事のストレスを吹き飛ばし、明日への活力を与えてくれる、まさに「ソウルフード」なのです。 4. まとめ:ソウル武橋洞で最高のナクチポックム体験を! 『イ・ガンスン家』は、単なる激辛料理店ではありません。60年以上の歴史に裏打ちされた伝統の味、こだわり抜かれた食材と調理法、そして何よりも多くの人々に愛され続ける理由がそこにはあります。ソウルを訪れる際には、ぜひ武橋洞の『イ・ガンスン家』で、本物のナクチポックムを味わってみてください。一度食べれば、あなたもきっとこの店の虜になることでしょう。オフィス街の喧騒の中で、最高の辛さと旨さを体験し、日頃のストレスを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか。 レストラン情報: 店名: イ・ガンスン家 (이강순 집) 所在地: ソウル特別市 鍾路区 武橋洞 (서울 종로구 무교동 근처, 정확한 주소는 직접 확인 필요) 一般的な評価: 長い歴史と卓越した味で地元オフィスワーカーに絶大な人気を誇る名店。常に賑わっており、高品質のナクチポックムを求めるなら外せない一軒です。
'www.youtube.com/embed/xbX07qQXTM8' 真珠(チンジュ)の隠れた絶品グルメ旅:地元民が愛する老舗の味を巡る 韓国南部の美しい都市、真珠(チンジュ)。「真珠冷麺」や「真珠ビビンバ」など、その土地ならではの美食で知られていますが、観光客向けの有名店だけでなく、地元の人々だけが知る真のローカル名店が存在します。今回は、そんな真珠の奥深い食文化を体験できる隠れた名店を巡る旅をご紹介します。 地元に愛される真珠冷麺:唯一無二の旨味体験 真珠冷麺と聞いて多くの人が思い浮かべる有名店がありますが、今回訪れたのは「あの店ではない」という地元民御用達の隠れ家的なお店です。平日の午前中にもかかわらず行列ができるほどの人気ぶりで、その外観は「あれは何だろう?」「どうしてそこに全羅北道舞が?」と驚くほど個性的。このお店は、その美味しさから「スープを盗まれた」という前代未聞の事件まで発生したほどです。警察沙汰になった「真珠冷麺初のスープ窃盗事件」の舞台であり、100年以上の歴史を持つ初代伝承者がいる真の老舗です。 店内は最近リノベーションされたようで、高級感のあるモダンな雰囲気が漂います。真珠冷麺の特徴は、牛肉のダシと海の幸のダシを組み合わせた唯一無二のスープにあります。タコ、ムール貝、アサリ、イトヨリなど、様々な海鮮から抽出されたダシは、臭みを一切感じさせず、奥深い複雑な旨味を醸し出します。平壌冷麺のようなあっさりとした重厚感とは異なり、圧倒的な旨味が舌を包み込みます。王室にも献上されたという朝鮮王朝時代の純祖王が宮中で出前で冷麺を食べていたという記録があり、真珠冷麺は韓国初の「出前料理」だったとも言われています。 トッピングの「肉煎(ユクジョン)」は、牛肉ではなく豚肉を使用。これは、豚肉の方が翌日になっても肉の臭みが出にくいためだそうです。揚げたてをすぐに使うのではなく、一度冷蔵庫で冷やしてから提供することで、卵の衣が剥がれず、最高の状態を保ちます。この肉煎と冷麺の相性は抜群で、特に「論介(ノンゲ)」と呼ばれるビビン冷麺は、辛さの中にほんのりとした甘みがあり、辛いものが苦手な人でも楽しめる絶妙なバランスです。麺は済州島産の蕎麦粉を使用しており、100%蕎麦粉麺のように切れやすいことはなく、もっちりとした食感が特徴です。牛肉と海鮮の深い旨味が凝縮されたスープは、若者からお年寄りまで、幅広い世代に愛される新感覚の美味しさでした。 寿福屋(スボクチプ):1947年創業の伝統菓子と氷菓の店 次に訪れたのは、1947年創業の老舗ベーカリー「寿福屋(スボクチプ)」。朝鮮戦争以前から続く真珠の歴史を見守ってきた場所です。ここでは、温かい「パッチュク(小豆粥)」に蒸しパン(チンパン)を浸して食べるのが定番。また、統営(トンヨン)の名物としても知られる「クルパン(蜂蜜パン)」も人気です。 注文したのは「チンクルパッ(蒸しパン、蜂蜜パン、小豆粥のセット)」。特に印象的だったのは「パッピンス(小豆かき氷)」です。一般的な牛乳ベースのかき氷とは異なり、純粋な氷とたっぷりの小豆、そしてなんと「水正果(スジョングァ)」のシロップが使われています。水正果とはシナモンの伝統飲料で、小豆の甘さとシナモンの香りが絶妙に調和し、レトロながらも洗練された味わいを生み出していました。小豆が苦手な人でも美味しく食べられるほど、完成度の高い逸品でした。 クルパンは、外側がカリカリ、中はしっとりとしており、まるで大学芋のような食感。甘すぎず、ごまの香ばしさが加わり、これもまた世代を問わず愛される味でした。 真珠ビビンバ:歴史と職人技が息づく一杯 真珠のグルメ旅の締めくくりは、「真珠ビビンバ」の有名店。店内は伝統的な韓屋を改装したような、重厚感と美しさを兼ね備えた空間です。広い庭にはたくさんの醤(ジャン)が甕(かめ)に入れられており、地下には本物の井戸があるなど、歴史と伝統を感じさせる造りになっています。 ここでは、ビビンバの他に、プルコギとユクジョン(肉煎)もいただきました。プルコギは、彦陽(オニャン)プルコギに似ていますが、よりしっとりとしており、炭火の香ばしさが際立ちます。ユクジョンも下味が控えめで、肉の旨味がストレートに感じられる上品な味わいでした。これらと共に、濃厚な味の「ソンジグク(牛の血の塊入りスープ)」と、真珠産の「生マッコリ」を堪能。生マッコリはフレッシュで酸味が効いており、料理との相性も抜群です。 そして、メインの真珠ビビンバ。新鮮なユッケと彩り豊かなナムルが、香り高いごま油と共に器に盛られています。箸で混ぜるのが伝統的な食べ方とされ、混ぜるたびに香ばしいごま油の香りが食欲をそそります。味の決め手は、細かく刻んだムール貝を煮込んだ「ホンハブボ」というダシ。これが野菜の味付けのベースとなり、奥深い旨味とコクを生み出しています。一般的な全州(チョンジュ)ビビンバとは異なり、卵が入っていないため、味がクリアで、一つ一つのナムルの風味が際立っています。特に大根のナムルが加わることで、さっぱりとした中に独特の深みが生まれていました。 真珠のグルメは、単なる地方料理という枠を超え、深い歴史と職人の技、そして地元の人々の愛情が詰まった芸術品です。真珠を訪れる際は、ぜひこれらの隠れた名店に足を運び、本物の味を体験してみてください。
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