'www.youtube.com/embed/bj80js0gs3o' 梨泰院ウラムハンで味わう極上韓牛オマカセとバランタイン30年:至福のウイスキーマリアージュ体験 こんにちは、ジンです。私が「マリアージュ」というニックネームでYouTubeチャンネルを始めて以来、多くの方々から「マリアージュ」の意味についてご質問をいただきました。普段からお酒を楽しむため、マリアさんが名前でお酒の「酒」をつけたのかと尋ねる方もいらっしゃいました。動画やコメントで何度か説明しましたが、「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」を意味します。 美食の国フランスでは、この「結婚」という言葉を、料理と飲み物の相性を表現する際に用います。美食だけでなく、ワインの国でもあるため、料理と相性の良いワインを見つけた時に「最高のマリアージュだ」と表現するのです。現在ではフランスだけでなく、世界中の国々で、料理だけでなくファッション、IT、ビューティーなど、様々な分野で良い相性や化学反応が起こった際に使われています。 ご存じの通り、私も食事をする上で最も重要だと考えているのが、この料理と飲み物の相性です。疲れた一週間の幸せを、週末の美味しい料理と相性抜群の飲み物で締めくくれば、これ以上の喜びはありませんよね。今回ご紹介するのは、韓牛とウイスキーを組み合わせたガラディナーイベントです。ソウル市竜山区梨泰院洞のソウォルギルに位置する「ウラムハン」をご紹介します。 梨泰院「ウラムハン」:お店の紹介と雰囲気 梨泰院の「ウラムハン」は、2017年にオープンした韓牛オマカセの専門店です。私はおそらく2018年か2019年頃に一度訪れたことがあるのですが、正直なところ、その時は料理にそれほど強いインパクトを感じませんでした。しかし、今回再訪した「ウラムハン」の料理は、以前とは比べ物にならないほど素晴らしかったと断言できます。肉の構成自体には少し物足りなさを感じましたが、その他の料理が非常に秀逸でした。 基本情報 場所:ソウル市竜山区梨泰院洞ソウォルギル沿い サービス:バレットパーキング可能 営業時間:毎日午後5時30分~午後11時(コロナ期間中は一時的に午後10時まで) 定休日:日曜日 空間と雰囲気 お店に入った瞬間、韓牛オマカセの店というよりは、まるでワインバーやウイスキーバーに足を踏み入れたかのような気分になります。壁一面に並べられたワインボトルや、ウイスキーバーを思わせる膨大な種類のウイスキーが、どこかパブのような雰囲気も醸し出しています。小さな空間を抜けると個室が2つあり、ここで食事が進められます。開けた窓からは解放村(ヘバンチョン)の素晴らしい景色が一望できます。 韓牛オマカセとウイスキーペアリングの特別な夜 このお店は、韓牛オマカセとウイスキーを組み合わせ、「マリアージュ」を表現する専門店です。他のお店でワインペアリングや伝統酒ペアリングがあるように、ここにはウイスキーペアリングメニューが別に用意されています。今回はプレミアムウイスキーブランドである「バランタイン」が主催する特別なウイスキーイベントがあり、それを目指して訪れました。なんと30年熟成のウイスキーを含むバランタインと韓牛オマカセのマリアージュが楽しめるというのです。それでは、肉とウイスキーの出会いを始めましょう。 料理とウイスキーの素晴らしいマリアージュ 最初のペアリング:繊細な「アスパラガスソン」とバランタイン12年 まず最初に提供されたのは、「ソン(仙)」というコースのアスパラガス料理です。メニュー名と出てきた料理を見て、韓国の宮廷料理を思い出しました。アスパラガスと野菜を使ったソン料理で、以前の訪問時には和食に集中した印象はなかったのですが、今回は韓牛オマカセを韓食として昇華させていると感じました。アスパラガスにジャガイモとニンジンをデンプン粉で包んで揚げたものは、一口食べた瞬間に感動するほどの美味しさ。餅のようにモチモチとしたデンプン粉の食感と、野菜の瑞々しさが絶妙で、胃に優しく染み渡ります。野菜の香りもそのまま生きており、わずかに加えられた海老のプリプリとした食感と香りが、野菜と見事に調和していました。脇に添えられた練り辛子ソースが、韓食の風味をさらに引き立てています。 最初のペアリングウイスキーは、バランタイン12年です。重厚で奥深く、バーボンのような濃厚な風味がありました。ボディはそれほど重くないものの、チョコレートやコーヒーのような深い香りが感じられ、この日のウイスキーの中ではエントリークラスながら非常に満足度が高かったです。特に、この野菜料理とウイスキーが合うのかと疑問に思いましたが、不思議なほど見事に調和していました。まさに素晴らしいマリアージュが表現されており、この日の最初のマリアージュ体験として強烈な印象を残しました。 2番目のペアリング:内臓入り「卵蒸し」と重厚なウイスキー 次に提供されたのは「卵蒸し(ケランチム)」です。低温調理されているためか、柔らかくてもっちりとした食感で、中に入った内臓の香ばしさが口いっぱいに広がります。上にかかったソースは醤油の香りがわずかにして、やはり韓食の料理によく合いました。ただし、火入れの温度がやや高かったのか、寿司屋や和食店で出てくる茶碗蒸しに比べると、少ししっかりとした食感でした。普段、とろけるような和風の茶碗蒸しを好んで食べる私としては、もう少し滑らかに仕上げていればと感じました。 肉料理と共に、2番目のウイスキーが提供されました。非常に男性的な香りで、革、タバコの葉、乾いた木のような香りが特徴です。熟成された重厚感がベルベットのように舌触り豊かに感じられ、まさに年月が味に凝縮されているかのようでした。これは本当に肉と一緒に味わいたい、最高のウイスキーだと感じました。 極上の肉料理とウイスキーの奥深さ 肉はサーロインと、希少部位であるトシサル(ハラミの一部)、サルチサル(ミスジの一部)が用意されました。まず、脂身の少ないサーロインから焼いていただきます。適度な厚さにカットされており、脂の少ない部位なのでミディアムからミディアムレアの焼き加減が完璧でした。ただ、この日のサーロインは少し筋張ったような食感が気になりました。肉質そのものではなく、熟成やカットの仕方が影響したのかもしれません。肉の風味は良かったのですが、最初の肉料理としては柔らかさが少し惜しかったです。 次にトシサルです。この店では、肉を焼く前に塩を振り、焼いた後に胡椒を振って香りを立たせるのが特徴です。最初の肉一口目のピリッとした胡椒の香ばしさは良かったのですが、全体的に胡椒の香りが強いため、肉の部位ごとの個性が少し隠れてしまうようにも感じました。個人的には、脂の多い部位には胡椒を、サーロインやトシサルなどの部位には肉本来の味を活かす方が良いのではないかと思いました。 この日、特に美味しかったのがサルチサルです。脂身の多い部位ですが、炭火で焼くこの調理法と、仕上げに振る胡椒がサルチサルと非常によく合っていました。脂はしっかりあるのに、しつこさや柔らかすぎる食感ではなく、非常に弾力のある歯ごたえが特徴的でした。焼き加減も完璧で、脂と胡椒が織りなす香ばしさがワサビの風味とも見事に調和していました。 夢の競演!バランタイン30年特別ブレンド体験 そしてこの日のハイライト、バランタイン30年を味わいます。肉を焼く前にウイスキーを持ってきて説明してくれましたが、特にバランタイン30年は、独特の香りを他の材料とブレンドして提供されました。ドライイチジクやドライペア(洋梨)が入った緑茶と蜂蜜で作られたハニーコムをボウルに入れ、そこにウイスキーをゆっくりと注ぎながら香り付けをするそうです。このブレンド用の機械は、ガラス工芸家との共同制作で、世界に25台しかなく、韓国には1台しか輸入されていないとのことです。 私はまず、ブレンドされていない30年ものを試飲しました。17年ものと比べると、重厚な香りやバニラの香りというよりは、意外にもピート香を感じました。ペパーミントのような爽やかさがあり、よりライトな印象を受けます。次に、ブレンドされた30年ものを続けて試飲。わずかなブレンドにもかかわらず、バニラビーンズの香りが濃厚に立ち上り、非常に豊かな味わいに変化していました。特に30年ものは喉越しが非常に滑らかで、時間が経つにつれて香りがさらに持続し、開花していくような感覚です。このような深みのある香りは、ドライエイジングステーキと共に楽しみたいと思わせる味わいでした。 創造性あふれる一品料理の数々 次は、韓牛ユッケ料理です。黒いゼリーはキムチの漬け汁で作られているそうで、上には雪に見立てたものが乗っています。よく混ぜて食べると、キムチの香ばしさとユッケの組み合わせが素晴らしく、韓食をベースにしながらも非常に面白く、これまで食べたユッケの中で最も印象に残る一品でした。特にブレンドされていないバランタイン30年と12年によく合う料理でした。この他にも、様々な料理と肉を味わいながら、どの部位にどのウイスキーが合うかを探す楽しみもありました。 豪華なセカンド肉コースと特製ソース 2回目の肉料理として、コットゥンシム(花ロース)と手切りチャドルバギ(薄切りブリスケ)、サルチの後ろについたテンシム(ロース)を塩で味付けした安東(アンドン)風のヤンニョム肉が用意されました。肉が焼ける間に、キノコ出汁を添えた肉餃子(マンドゥ)が提供されました。出汁は非常にあっさりとしていながら、キノコの香りがしっかりと感じられます。餃子も味付けが濃すぎず、素材本来の味がよく表現されていました。現在の「ウラムハン」の料理を見ると、以前のようなパブのような雰囲気よりも、両親を連れて行くのにふさわしい、落ち着いた韓食の雰囲気に合っていると感じました。 次にコットゥンシムが焼かれ、特製のソースと共に供されました。このソースはトハジョッ(イカの塩辛)で作られたもので、トハジョッにブルーチーズと卵黄が入っているそうです。少し珍しい組み合わせですが、ブルーチーズは意外に感じつつも、相性は悪くありませんでした。説明を聞かずに食べたらブルーチーズが入っているとは気づかないほど、トハジョッの風味と卵黄の味が前面に出ていて美味しかったです。 斬新な「手切りチャドルバギ」とサイドメニュー 今度は手切りのチャドルバギです。生肉を包丁で切っているそうで、そのため厚みがあり、焼かれたチャドルバギは縦に切られ、上にはパムチム(ネギの和え物)が乗っていました。厚めにカットされているので食感が非常に面白く、オドルオドル(コリコリ)としていながらもモチモチとした食感と香ばしい脂身がパムチムと見事に合います。 また、途中でユッケが準備されたり、タコスも提供されました。ここは食事の量が非常に多いのが特徴です。種類も豊富で量もたっぷり。動画には映っていませんでしたが、肉を一部位ずつ提供するのではなく、たっぷり用意して中央に置かれるので、一般的な男性の食事量でもかなり満足できる量でした。特にタコスは、スタッフがテーブルでその場で手作りしてくれます。パフォーマンスも良く、作っているのを見てから食べるので、より美味しく感じられました。味付け肉とトマト、サワークリームの組み合わせも良かったです。ただ、この日の韓食コース全体の中で、タコス料理は少し意外性があるように感じました。 最後はヤンニョム肉です。ロース部位を塩で味付けし、カルビのタレのような酢を加えており、一般的なカルビを連想させる味わいです。さっぱりしすぎず、かといって味が強すぎることもありませんでした。この時点でお腹がいっぱいでしたが、さらに食事の注文もできました。私はこの日用意された食事の中からビビンククスを選びました。ビビンククスというと、焼肉屋で出てくるような辛くて甘いタレの冷麺を想像していたのですが、出てきたのはごま油のソースと蕎麦(そば)でした。上にはエゴマの葉と大根の醤油漬けが乗っており、ソースと混ぜて食べます。このメニューは、単体で食べれば独特で美味しい「ごま油蕎麦」といった感じなのですが、韓牛の後に香ばしいごま油の蕎麦を食べると、少し脂っこく感じられ、既存のビビンクスの味とは異なり、辛さが少し恋しくなりました。 食事とデザート:韓食の粋で締めくくる デザートには、きな粉クリームを添えたバニラアイスクリームが出ました。最後まで韓食で締めくくられる感覚で、このお店の料理の構成と流れが全体的に非常に素晴らしかったです。 今回は、バランタインの特別イベントが開催され、このような素晴らしいウイスキーと韓牛オマカセを楽しむ食事をすることができました。普段、ウイスキーをあまり積極的に飲むことはありませんでしたが、今回のイベントをきっかけに、特に肉料理との相性がとても良いと感じました。熟成が進むにつれてより深い風味と香りを感じ、比較できる機会も非常に有意義でした。 皆様も美味しい食事と楽しい時間をお過ごしください。それでは、また「マリアージュ」でお会いしましょう!
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'www.youtube.com/embed/V1QVDWycqL0' こんにちは!以前、江西区カチサン駅周辺のグルメツアーをご紹介したところ、多くの方にご視聴いただき、温かいコメントをいただきました。皆さんのご期待に応え、今回はその第二弾!華谷駅周辺から牛場山駅、そして松花壁画市場まで、隠れた名店を発掘する美食の旅にご案内します。地元の人々に愛される、本当に美味しいお店ばかりをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 華谷本洞市場で見つける老舗の味 華谷栄養豚足 (화곡영양족발) カチサン駅ツアーで最も多くのコメントをいただいたのがこの店。「華谷に来てここに行かないわけにはいかない!」と大絶賛されたのが、この華谷栄養豚足です。この地で20年以上愛されるファゴク洞の象徴とも言える老舗で、午後6時以降は常に満席、持ち帰りの客も絶えません。江西区で最も売れている豚足店と言っても過言ではないでしょう。 私は中サイズを注文しましたが、サービスでモチモチのスンデと、具沢山のスンデクッが提供され、これだけでも大満足。豚足は温かく、口の中でとろけるような柔らかさ。甘めの醤油ベースの味付けとたっぷりのゴマが香ばしく、絶妙な塩加減です。特に、よく漬かったカクテキが驚くほど美味しく、豚足との相性も抜群。忙しい中でも丁寧に提供される厚切りの豚足は、分厚くても柔らかく、全く負担なく食べられます。新鮮な豚足を常に提供している証拠ですね。ホールで出来立てを味わうことを強くお勧めします。 朝鮮第一パン (조선제일빵) 華谷本洞市場にある伝統的なパン屋さん、朝鮮第一パン。そのクオリティとビジュアルは、一般的な市場のパン屋とは一線を画します。ここのシグネチャーメニューは、サラダパンと揚げそぼろパン。特にサラダパンは、シャキシャキの野菜とハムがゴロゴロ入っており、甘酸っぱいドレッシングが絶妙。外はカリッと、中はしっとりとしており、何度でも食べたくなる逸品です。揚げそぼろパンも、サクサクの皮と甘いフィリングがたまりません。 釜山ノム (부산너머) 同じく市場内で20年以上の歴史を持つ揚げ物専門店、釜山ノム。ここの揚げ物はとにかく大きい!キンパやトッポッキも美味しそうですが、やはり揚げ物は外せません。トッポッキは屋台のような懐かしい甘辛い味付けで、辛すぎず絶妙。大きな唐辛子の揚げ物や、特にイカの揚げ物は秀逸です。市場の活気を感じながら、気軽に楽しめる魅力的なお店です。 華谷駅から牛場山駅へ!個性派グルメの旅 肉湯商店 (육탕상점) 華谷駅近くに店を構える約5年の歴史を持つ肉湯商店。視聴者の方々から推薦されたお店です。店内はテーブルが10卓ほどの小さなお店で、豚肉湯と牛肉湯の2種類があり、麺かご飯を選べます。私はベストメニューである「牛チャドルヤンジ肉湯のご飯」を注文。 運ばれてきた肉湯は、牛肉とモヤシ、タンミョンがたっぷり。まるで牛肉クッパとユッケジャンを合わせたようなビジュアルですが、一口スープを飲むと、全く予想外の濃厚な味がします。まるで肉入りちゃんぽんのような深いコクと旨味、炒めた麺のスープを煮詰めたような凝縮された味がします。付け合わせの大根キムチも甘酸っぱく絶品で、濃厚なスープとの相性も抜群です。濃い味のちゃんぽんスープがお好みの方にはぴったりの、個性あふれる一杯です。 ティランベトナムフォー (틸란쌀국수) 13年続くベトナム料理の老舗、ティランベトナムフォーも華谷駅近くにあります。こちらも小規模ながら、メニューはフォー、ブンチャ、生春巻き、チャジョとシンプル。フォーとチャジョを注文しました。 フォーのスープは、澄んでいながらも牛肉の旨味が凝縮されており、完璧な塩加減。シャキシャキのもやしと柔らかいヤンジ肉がたっぷり入っており、体が温まります。自家製のチリソースにつけて食べるチャジョは、外はサクサク、中は肉餡がぎっしり詰まっており、香ばしさがたまらない一品です。寒い日にぴったりの、あっさりとした優しい味わいのフォーが楽しめる名店です。 イヨヌ寿司 (이연우 스시) 約7年の歴史を持つ評判の寿司店、イヨヌ寿司。カウンター席とテーブル席が数席の小さなお店です。看板メニューの「ヒョヌ寿司」を注文すると、まず甘酸っぱい魚の和え物が提供されます。そして運ばれてきた握りは、そのビジュアルに驚かされます。シャリが小さめで、ネタが驚くほど長く、分厚いのが特徴。特に、とろけるようなマグロ、コリコリとしたエンガワ、そして皮付きの真鯛は、食感と旨味のバランスが絶妙です。 すべての握りが「ロール」のようにネタで包まれており、口いっぱいに広がる新鮮な魚の味が楽しめます。食後にはデザートとエビの天ぷらうどんまで付いてくる豪華なセットで、ネタの美味しさを存分に堪能できる、満足度の高い寿司店です。 華谷洞とんかつ (화곡동 돈가스) 華谷洞で23年間続く歴史ある華谷洞とんかつは、ランチのみ営業という珍しいお店です。レトロな内装と木の椅子が、昔ながらの洋食屋の雰囲気を醸し出しています。ロースとんかつとフィッシュカツの盛り合わせを注文しましたが、9,000ウォンという価格に反してボリューム満点! とんかつは、昔懐かしいトマトベースのデミグラスソースが特徴で、どこかミートソーススパゲッティのような香りがします。子供から大人まで誰もが好きな、甘じょっぱい味わいです。サクサクの衣とジューシーな豚肉、そしてタルタルソースでいただくフィッシュカツも絶品。マカロニサラダや胡麻ドレッシングのサラダ、よく漬かったカクテキも、どこか懐かしい美味しさで、まさに大人のための思い出の味を提供する名店です。 牛場山駅周辺の行列店と隠れた名店 忠北食堂 (충북식당) 牛場山駅に到着すると、圧倒的な行列が目につく忠北食堂。江西区で最も行列のできる店の一つと言われるほどです。休日のオープン前に到着しましたが、すでに多くの人が並んでいました。店内はテーブル6卓の小さな空間で、一人での食事はできません。 注文したのは、タニシのテンジャンチゲと豚肉の辛炒め(ジェユクポックム)のセット。ご飯は漫画に出てくるような山盛りご飯!そして、ジェユクポックムはまさに「人生最高のジェユク」と呼べるほどの逸品。一般的なジェユクとは全く異なり、強火で炒められた肉とニラ、キャベツが香ばしく、どこか中華料理のような奥深さがあります。唐辛子味噌を使わないあっさりとした味付けながら、甘辛さと旨味が凝縮されており、他では味わえない独特の味です。タニシとアサリがたっぷりのテンジャンチゲも美味しく、待ってでも食べる価値のある、まさに無敵のジェユクポックム専門店です。 一番ラーメン (이치방 라멘) 牛場山駅のすぐ近く、商店街の裏手にあるラーメン店、一番ラーメン。こちらも老舗のようで、価格も手頃です。私はとんこつラーメンとエビフライを注文しました。山盛りのエビフライは既製品ですが、ラーメンは別格。豚骨スープは驚くほど濃厚で、まるでソルロンタンと豚肉クッパを凝縮したような深みがあります。それでいて全くしょっぱくなく、匠の技が光る一杯です。 麺はモチモチとした食感でスープによく絡み、ゆずの香りがするタクアンも絶品。スープに浮かぶ焦がしニンニク油が、風味に深みを与えています。そして特筆すべきはチャーシュー。厚切りで炙られたチャーシューは、箸でとろけるほどの柔らかさ。まるで出来立ての茹で豚を食べているかのようで、今まで食べたラーメン店のチャーシューの中でも最高の美味しさでした。まさにスープ、麺、チャーシューが完璧に調和した、至高の豚骨ラーメンです。 アキッチン (아키친) 牛場山駅のすぐ近くにあるアキッチンは、13年続く地元密着型の洋食レストラン。外見からは新しく見えますが、実は長年の歴史を持つ老舗です。店内は清潔感があり、厨房には大きな薪窯が見えます。 私はピカンテピザとボロネーゼロゼパスタを注文しました。ピカンテピザは、伝統的なナポリスタイルで、生地はサクサクしながらもモチモチ。特にトマトソースが絶品で、肉の旨味が凝縮されたラグーソースのような深みがあります。新鮮なチーズとわずかな辛味が加わり、全く飽きのこない味わいです。ボロネーゼロゼパスタも、濃厚なロゼソースがショートパスタの穴にたっぷりと絡み、一口ごとに深いコクが広がります。自家製ピクルスも、市販のものとは一線を画すフレッシュな味わい。チェーン店では味わえない、質の高い本格洋食が楽しめる名店です。 松花壁画市場を散策!地元に愛されるグルメ 肉ちゃんぽん (육짬뽕) 松花壁画市場の裏手にある小さな中華料理店、肉ちゃんぽん。非常にリーズナブルな価格設定で、特に酢豚は10,000ウォンからと驚きです。名物である肉ちゃんぽんと「厚切り酢豚」を注文しました。 厚切り酢豚は、その名の通り肉厚ながらも驚くほど柔らかく、ジューシー。甘酸っぱい白い餡と野菜がたっぷりです。肉ちゃんぽんのスープは、濃厚で深い旨味が凝縮されており、適度な塩加減と強い香ばしさが特徴。牛肉の旨味が溶け込んだとろみのあるスープは、以前食べた肉湯商店のスープに似た、独特の深みがあります。麺は極細ながらもコシがあり、具材もたっぷり。このクオリティでこの価格は破格。気軽に美味しいちゃんぽんが食べたいときにぴったりの、地元の人気店です。 メミルと麺とラン (메밀이랑 면이랑) 松花壁画市場の裏手にある、昼時には行列ができる人気のメミルと麺とラン。店内は広くありませんが、特徴はそばが大盛り無料という点です。私はメミルソバを注文しました。 運ばれてきたメミルソバは、山盛りのそばに刻み海苔がたっぷり。あっさりとした醤油ベースのつけ汁は、ワサビと大根おろしを加えても、そのまま飲めるほど優しい味付けです。手打ちのそばは、そば粉の香りは控えめながらも適度なコシがあり、のど越しが良いです。メミルソバも美味しかったのですが、なぜか他の客のほとんどがジャージャー麺やちゃんぽんを注文しているのが印象的でした。次回は、その人気の秘密を探るべく、ちゃんぽんを試してみたいと思います。 このように、華谷駅から牛場山駅、そして松花壁画市場まで、12軒もの名店を巡ってきました。前回のカチサン駅ツアーから始まった江西区のグルメ探訪ですが、特に華谷洞から牛場山駅にかけては、小さくても個性的で美味しいお店が多く、記憶に残るツアーとなりました。この先には発山駅があり、次のツアーでは発山駅から陽川郷校までのグルメを探訪する予定ですので、どうぞお楽しみに!
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'www.youtube.com/embed/70P4Uygy7GM' 都会の喧騒の中で、ふと温かい繋がりを求める瞬間があります。今回ご紹介するのは、長年の友人との再会を通じて、ソウルの歴史と伝統の味を巡る特別な一日。健康的な減量で話題になり、「童顔女優」として知られながらも韓国ホラー映画の「元祖幽霊」とも評される魅力的な女性(1977年5月生まれ)と、彼女の友人(1977年11月生まれ)が繰り広げる、笑いと感動、そして絶品グルメに満ちた旅です。 タイムスリップ!ソウル最古のパン屋さんで懐かしの味を堪能 二人が最初に訪れたのは、ソウルで最も古い歴史を持つパン屋さんでした。「懐かしい」という言葉がぴったりの店内には、昔ながらのケーキやパンが所狭しと並んでいます。特に、昔ながらのクリームパンは、口に入れた瞬間に広がる優しい甘さとクリームのなめらかさに、幼い頃の記憶が蘇るよう。友人は「スーパーのクリームパンの味だ!」と感動していました。また、1960年代から愛され続けるベストセラーだというモナカアイスクリームも堪能。ここでは、ただパンを食べるだけでなく、時の流れと変わらない美味しさに出会う喜びを分かち合いました。 場所:ソウル市内(具体的な店舗名は言及されていませんが、「ソウルで最も古いパン屋」として知られています。) 評価:歴史を感じさせる懐かしい味。特にクリームパンとモナカアイスクリームは、記憶に残る美味しさです。混雑も比較的少なく、ゆっくりと楽しむことができます。 ジャンチュンドン名物「ウォンジョ・チョッパル」:60年の歴史が育む究極の逸品 次の目的地は、ソウルグルメの聖地、ジャンチュンドン。中でも、長い歴史を持つ「ウォンジョ(元祖)チョッパル」店は、その名に恥じない特別な体験を提供してくれました。 元祖店のこだわりと歴史秘話 ジャンチュンドンチョッパルの歴史は、かつてジャンチュン体育館でレスリングやボクシングなどの興行が盛んだった時代に遡ります。体力を使う競技者たちが、安くて栄養満点な食事を求めた結果、豚足がこの地の名物となりました。今回訪れたお店は、ジャンチュン体育館の開場前から、約60年にわたり伝統を守り続けている真の「元祖」店。最初は緑豆チヂミから始まり、競技者たちの提案で豚足を提供するようになったという、興味深いエピソードが語られました。この店では、行列を避けるため、通常は混雑する夕方を避け、ランチタイムに訪れるのがおすすめです。 場所:ソウル・ジャンチュンドン(店舗名は特定されていませんが、「ウォンジョ」を名乗る伝統的な豚足専門店) 舌の上でとろける絶品チョッパルと名脇役たち この店のチョッパルは、その調理法に秘密があります。一般的な漢方薬材は一切使わず、基本の調味料のみで毎日煮込んで作られます。そうして出来上がった豚足は、驚くほど柔らかく、しかし適度な弾力も兼ね備えた絶妙な食感。口に入れた瞬間の温度も完璧で、「まるで舌の上でとろけるようだ」と二人は絶賛しました。特に「前足」は運動量が多いため、より柔らかく、濃厚な旨味が凝縮されていると言います。普段チョッパルをあまり食べないという友人も、この店の味には感動。「私のソウルフードになった」と語るほどでした。 チョッパルと共に提供されるサイドメニューも逸品です。特に、甘さ控えめで爽快な「トンチミ(大根の水キムチ)」は、その深い味わいに「最近食べたトンチミの中で一番だ」と絶賛。また、ゴマ油と酢の風味が効いた「マッククス(蕎麦麺)」も、豚足の濃厚さをさっぱりと洗い流してくれる、最高の組み合わせでした。 評価: 味:極めて高い。驚くほどの柔らかさと完璧な温度、濃厚な旨味が特徴。漢方薬材不使用で、素材本来の味が楽しめます。 雰囲気:老舗ならではの趣があり、地元の人々に愛される温かい雰囲気。 サービス:撮影クルーにも快く対応するなど、親切な接客。 おすすめ:豚足初心者にも食べやすい、常識を覆す美味しさ。特に「前足」がおすすめです。サイドメニューのトンチミとマッククスも必食。 食卓を囲んで語り合う、人生の深い話 美味しい食事を囲みながら、二人の会話は人生の深いテーマへと移ります。かつては孤独を感じていた時期があったものの、今は「寂しさが過ぎ去った」と語る童顔女優。「歳を重ねて、外見や流行に縛られるのではなく、もっと自由に生きたい」という本音も飛び出しました。また、ストレス解消法としてのランニングの効用や、昔と変わった体調(朝早く目が覚める、夜更かしできない)など、共感できる「あるある」話も満載。「イ・ヒョリさんやホン・ヒョンヒさんのような親友がいたら、どんなにいいだろう」という彼女の言葉は、多くの人が抱える「真の相棒」への憧れを代弁しているようでした。 今回のソウルでの食の旅は、単なるグルメ巡りではありませんでした。歴史ある場所で伝統の味を堪能し、飾らない自分たちでいられる友と語り合うことで、心豊かな時間が流れていきました。美味しい料理は、時に人生の悩みすらも癒し、明日への活力を与えてくれる。そんな温かいメッセージを感じさせる一日でした。
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