ソウル最古級の老舗「韓一館」:狎鴎亭で味わう伝統と革新の極上プルコギ体験

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ソウルで8番目に古い名店「韓一館」で味わう、伝統の味
今回ご紹介するのは、ソウルで8番目に古い歴史を持つという老舗レストラン「韓一館(ハニルグァン)」。
場所は流行の最先端を行く狎鴎亭(アックジョン)に位置していますが、その歴史は1939年の創業にまで遡ります。
元々は鍾路(チョンノ)で開店し、81年もの長きにわたり営業を続けているこの韓一館は、私がこれまで訪れた老舗の中でも群を抜いて高級感漂うお店でした。
店内は落ち着いた雰囲気で、遅めのランチタイムに訪問した際もゆったりと食事を楽しむことができました。
格式ある佇まいと歴史を感じる空間
建物の外観は非常に雄大で、一歩足を踏み入れると、その格式の高さに圧倒されます。
入口には数々の有名人のサインが飾られており、多くの著名人がこの店の味に魅了されてきたことが伺えます。
主に韓定食(ハンジョンシク)が提供されており、その豪華な食卓はまさに高級老舗ならではの体験です。
韓一館の代名詞:絶品プルコギコース
韓一館で最も有名な料理といえば、やはり「プルコギ」でしょう。
このお店で唯一1人での食事が可能なコースメニューが、プルコギ定食なのです。
「韓一館に来たらプルコギは外せない」と聞き、迷わずこのコースを注文しました。
食事を注文すると、まず運ばれてくるのは美しい盛り付けの一人前アミューズ。
人数分に分けられて提供される細やかな気遣いは、特別感を演出してくれます。
味付けは全体的にあっさりとしており、空腹の胃を優しく満たしてくれる上品な味わいでした。
目の前で焼き上げる感動:プルコギの真髄
コース料理は次々と運ばれてきます。まずは、コースに含まれる「ファンテグイ(干しタラの焼き物)」。
そしてメインのプルコギは、なんとテーブルの席で直接焼いてくれる贅沢な演出です。
目の前でジュウジュウと音を立てながら焼かれるプルコギは、視覚と嗅覚を刺激し、期待感を最高潮に高めます。
韓一館のプルコギは、甘すぎず、塩辛すぎず、絶妙なバランスがとれた奥深くも上品な味わいでした。
素材の良さが際立っており、その場で調理されるため、非常に高い鮮度で最高のプルコギを堪能できます。
良い材料を目の前で調理して食べるのですから、美味しくないはずがありません。
コース料理の充実と感動の締めくくり
プルコギの他にも、コース料理は続きます。
この日は「ジョン(韓国風お好み焼き)」も提供されましたが、これも注文を受けてから揚げたてを提供してくれるため、
油がしっかり効いたカリッとした食感がたまりませんでした。
コースの最後には、メインとなる食事メニューを選ぶことができ、私は「ユッケジャン(辛い牛肉スープ)」を選択。
運ばれてきたのは、非常にボリュームのある豪華な韓定食でした。
31,000ウォンという価格は決して安くはありませんが、この内容であれば全く惜しいとは感じませんでした。
ユッケジャンの味もまた、塩辛さがほとんどなく、まろやかで上品な味わい。
韓一館の料理はどれも刺激的ではなく、様々な料理が絶妙な味付けで提供されるため、誰が訪れても満足できる美味しさだと感じました。
外国の方にも自信を持って勧めたい、本物の韓食
韓一館では、付け合わせのおかず(パンチャン)も非常に高品質です。
特に、アミの塩辛で漬けた新鮮なアオリイカの塩辛(어리굴젓 – Eoriguljeot)は、非常に新鮮で美味しく、感動するほどの味わいでした。
もし外国人の友人がソウルを訪れることがあれば、「これこそが本物の韓国料理の味だよ」と、自信を持って紹介したい場所です。
ソウルで8番目に古い歴史を持つ老舗「韓一館」での食事は、韓国の歴史と文化、そして最高の味を体験できる素晴らしい時間でした。
狎鴎亭という場所柄、アクセスも良く、落ち着いた雰囲気の中で質の高い韓国料理を堪能したい方には、心からおすすめできる名店です。