韓国各地の絶品マンドゥ探訪!老舗から予約困難店まで、こだわり手作り餃子の魅力

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韓国各地の絶品マンドゥ(餃子)を巡る旅!知られざる名店の魅力
韓国料理の中でも、家庭の味から専門店の逸品まで、幅広い層に愛され続けるマンドゥ(餃子)。今回は、韓国各地に点在する個性豊かなマンドゥ専門店を巡り、その奥深い魅力をご紹介します。70年以上の歴史を持つ老舗から、連日行列の絶えない人気店、そして幻の味として知られる予約困難店まで、各店舗のこだわりと美味しさに迫ります。
1. 慶北金泉(キョンブク・キムチョン)の70年超え老舗「手作り肉マンドゥ専門店」
最初に訪れたのは、慶北金泉市龍頭洞(ヨンドゥドン)にある、創業70年以上の歴史を誇る手作りマンドゥ店です。地元では「キムチョンで一番美味しい」と評判で、連日多くの客で賑わうウェイティング必須の人気店です。
店舗の特徴と味
- 場所: 慶北金泉市龍頭洞
- メニュー: 肉マンドゥ単一メニュー。具材の肉は私が最も好きな国産豚肉を使用。
- 価格: 1個700ウォンという手頃な価格設定。今回は20個を注文しました。
- 製法: 一人が皮を伸ばし、もう一人が具材を詰めて形作る、昔ながらの分業スタイル。一定の速度で丁寧に作られる手作りのマンドゥは、15回以上のひだが特徴的。
- 食感: 出来立てのマンドゥは、口に入れた瞬間に肉汁がじゅわっと広がり、まるでマンドゥアイスクリームのよう!豚肉は挽肉だけでなく塊肉も入っており、噛むたびにしっかりとした食感が楽しめます。皮は日本の蒸しパンや酒まんじゅうを思わせる、ふわふわで柔らかい食感です。
店内はテーブルがたった3つしかなく、テイクアウトの予約も殺到しているため、席に着いてもすぐには食べられません。注文を受けてから丁寧に作り上げるため、常に出来立てを提供しています。80個で一釜。この70年変わらぬペースが、この店の伝統を守っています。20分待って受け取ったマンドゥは、一口サイズで食べやすく、食前にご飯を食べたにもかかわらず、あっという間に完食してしまいました。
2. 京畿道広州・河南の山奥に佇む人気店「マンドゥチプ」
次に訪れたのは、京畿道広州市と河南市の境界、険しい山中の恩古(ウンゴ)の渓谷入口にある「マンドゥチプ(マンドゥ専門店)」という名の店です。こんな山奥に果たして客が来るのか?と疑いましたが、到着すると予想に反して多くの車で賑わっていました。
店舗の特徴と味
- 場所: 京畿道広州市と河南市の境界、恩古の渓谷入口
- 雰囲気: 山中とは思えない清潔で整頓された店内。待ち時間用のテントも設置されており、人気の高さが伺えます。
- メニュー: 今回は「マンドゥジョンゴル(マンドゥ鍋)」2人前と、人気の「海鮮パティ」を注文。鍋には拳大の大きなマンドゥが8個も入っており、牛肉、様々な種類のキノコ、野菜が贅沢に盛り付けられています。
- 味: 熱々の鍋で煮込まれたマンドゥは、肉とキムチを軽く混ぜ合わせたような奥深い味わい。辛すぎず、しょっぱすぎず、老若男女問わず楽しめる優しい味付けです。牛肉と野菜を一緒に巻いて、ワサビ醤油で食べるのがおすすめです。
特に主婦層に人気があり、口コミでその美味しさが広まっています。お店の方の「2人前で十分ですよ」という親切な声かけからも、お客様を大切にする気持ちが伝わってきます。鍋の後に投入するカルグクス(うどん)も、あっさりとした出汁と相性抜群で、最後まで美味しくいただけます。
3. 平沢(ピョンテク)新場洞(シンジャンドン)のレジェンド「エルガンマンドゥ」
3軒目は、京畿道平沢市新場洞の古い路地にある「エルガンマンドゥ」。かつて米軍に愛された「エルガンクラブ」にちなんで名付けられた、創業37年の老舗です。
店舗の特徴と味
- 場所: 京畿道平沢市新場洞
- メニューと価格: 肉マンドゥとキムチマンドゥの2種類で、価格は驚くことに4年前から変わらず5,000ウォン。
- 製法: 毎日作らず、前日にまとめて作っておくスタイル。蒸し器は店の外にあり、いつでも熱々を提供。
- 特徴的な皮: 社長が37年かけて開発したというマンドゥの皮は、もちもちとしていて、全く破れないのが最大の特徴。季節によって生地の配合を調整しているそうです。例えるなら、ソンピョン(韓国の餅菓子)に肉が入っているような、柔らかく弾力のある食感です。
- 味付け: 特製の醤油ダレにたっぷり刻みネギを入れて食べるのが平沢流。ネギのシャキシャキ感とマンドゥの旨味が絶妙にマッチし、やみつきになります。
米軍基地やクラブが閉鎖されて客足が遠のいた時期もありましたが、昔からの常連客が途切れることなく訪れ、この味を守り続けています。皮が薄くもちもちしているため、いくらでも食べられると評判です。
4. 全国一食べるのが難しい?木浦(モクポ)の幻「昔の手作りマンドゥ専門店」
最後は、全国で最も入手困難と言われる、木浦市正明女子中学校前にある「昔の手作りマンドゥ専門店」です。営業開始10分前に到着しましたが、すでに期待感が膨らみます。
店舗の特徴と入手困難な理由
この店のマンドゥが「全国で最も食べにくい」と言われる5つの理由がこちらです。
- 週5日営業: 平日のみの営業で、土日は休み。
- 即完売: 11時オープンですが、1時間、遅くとも2時間で完売してしまいます。
- 少ない席数: 食事用のテーブルはたった2つで、ほとんどがテイクアウト客。
- 当日予約のみ: 前日の予約は受け付けず、当日のみ。
- 長期休暇: 毎年7月と8月は、夏季休業となります。
味の評価
- 特徴的な皮: このマンドゥの最大の特徴は、極限まで薄く、中身が透けて見えるほどの皮です。ライスペーパーのようなもちもちとした弾力がありながらも、非常に柔らかく喉越しが良いのが魅力です。
- 具材: 肉も入っていますが、ほとんどが春雨と少量のニンジンで構成されています。そのため、一般的なマンドゥとは異なり、あっさりとしていて全く飽きさせない味わいです。
- 食感: まるでチャプチェを食べているかのような食感で、軽くて何個でも食べられます。子供からお年寄りまで、誰もが楽しめる優しい味です。
私は元々マンドゥが苦手でしたが、この店のマンドゥはあまりの中毒性に驚かされました。あっという間に完食してしまい、7,000ウォンの小さな幸せを噛みしめました。夏季休業期間は食べられないのが本当に残念ですが、それだけ価値のある逸品です。
まとめ
今回巡った韓国各地のマンドゥ専門店は、それぞれ異なる魅力と深い歴史、そして店主のこだわりが詰まっていました。70年以上の伝統を守る老舗の肉マンドゥ、山奥で愛される鍋マンドゥ、米軍にも愛されたユニークな皮のマンドゥ、そして入手困難な幻の薄皮マンドゥ。韓国のマンドゥは、単なる餃子という枠を超え、地域の文化や人々の温かさを感じさせる存在です。韓国を訪れた際は、ぜひこれらの絶品マンドゥを味わってみてください。