‘www.youtube.com/embed/PaXq2Exo3L4’
香港の夜といえば、きらびやかな高層ビル群や洗練されたダイニングも魅力的ですが、地元の人々に愛される活気あふれる「ヤジャン(野場)」、いわゆる屋外の屋台街や大衆食堂も見逃せません。
香港ヤジャンの魅力とは?
今回訪れたのは、尖沙咀(チムサーチョイ)近辺の、まさに「乙支路ヒップ路」のようなレトロで活気のあるエリアです。古いマンションが立ち並ぶ独特の雰囲気の中で、熱気と美味しい香りが漂うヤジャンが軒を連ねています。まるで映画のセットに入り込んだかのような非日常感。風を感じながらビールを片手に過ごす時間は、まさに格別です。
特に印象的だったのは、調理場から立ち上る炎!「火のショー」と呼ぶにふさわしい豪快な鍋さばきは、見ているだけで食欲をそそります。この火力が、料理に独特の香ばしさ(웍헤이 / 鍋気)を与えているのです。今回訪れた店(看板には「外万象」らしき文字が見えました)も、その雰囲気と火の芸術が素晴らしく、「雰囲気は最高で一番!」という声が上がるほどでした。
香港ヤジャンで味わう絶品グルメ
ヤジャンに並ぶメニューは多岐にわたりますが、今回は特におすすめの料理をいくつかご紹介します。
プリプリ食感がたまらない!マテ貝の炒め物
今回のハイライトの一つが、初めて食べた「マテ貝(맛조개)」です。日本の一般的な貝とは異なり、細長く独特の形状をしています。これが驚くほど美味しい!食感はプリプリとしていて、噛むほどに旨味が広がります。「美味すぎて『味マテ貝(マジョゲ)』と名付けられたのでは?」というジョークが出るほど、その味に感動しました。食感が特異で、砂っぽさも全くなく、丁寧に下処理されていることが分かります。
炎が作り出す芸術!エビのガーリック&花椒炒め
もう一つ、絶対に外せないのがエビ料理です。ここではガーリックと花椒(ホアジャオ)を使った炒め物をいただきました。先ほどの「火のショー」で一気に調理されたエビは、香ばしさが段違い。香港スタイルでは、このエビを皮ごと食べるのが流儀だそうで、殻にこそ本当の旨味と風味が凝縮されているとのこと。最初は戸惑いましたが、思い切って皮ごと食べてみると、これが大正解!カリッとした食感と、ガーリック、花椒の刺激的な香りが一体となって口の中に広がり、病みつきになる味わいです。後から来る花椒の痺れがまた良いアクセントになります。
意外な美味しさ!特大フライドポテト
サイドメニューとして注文したフライドポテトも、予想外の美味しさでした。一般的なフライドポテトよりもサイズが大きく、外はサクサク、中はホクホクの理想的な食感。シンプルながらも、揚げ具合が絶妙で、ビールの最高のお供になります。「これだけでお腹いっぱいになる」と感じるほどの満足感でした。
香港らしい習慣:熱湯での食器洗浄
香港のヤジャンや大衆食堂でよく見られるのが、席に着くと熱いお湯が入った器が提供される習慣です。これは飲むためのお湯ではなく、食器やカトラリーをセルフで洗浄するためのもの。衛生面への配慮から生まれたと言われており、この熱湯でさっと洗ってから食事を始めるのがローカルスタイルです。
まとめ
香港のヤジャンは、美味しい料理はもちろん、活気あふれる雰囲気、そして地元の人々の日常を垣間見ることができる魅力的な場所です。今回の体験は、味覚だけでなく、視覚、聴覚、嗅覚、触覚すべてを刺激される素晴らしいものでした。特に、マテ貝、エビ、フライドポテトは忘れられない美味しさです。尖沙咀近辺のこのエリアは、香港らしい夜を満喫するには最高のスポットの一つと言えるでしょう。もし香港を訪れる機会があれば、ぜひヤジャンで美味しい料理とビール、そして最高の雰囲気を楽しんでみてください!
Leave a Reply